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蒼天航路 第7話「天・地・人」

黄巾の乱が勃発


袁紹

袁紹
「俺の戦い方は、まず至強に加わり
それを動かすことにある」



袁紹とは普通の男である。
名門のバックボーンがあるから兵も集められたし、
ちゃんと兵も鍛えているから戦にも強い。
激戦区を避けているから兵を消耗することも無く、
勝てる戦だけを選んでいるから無難に手柄を立てられる。

普通の理由で普通に強く、
普通のやり方で普通にのし上がって行く。


この普通さが袁紹らしさであり、強さであり、
蒼天航路ならではの魅力である。
主人公は多かれ少なかれ才能に恵まれているものですが、
それがないライバルは元々ある血統や地位に頼るしかない。
物語的には袁紹は曹操よりもずっとずっと不利な立場にあるのです。

自分に出来る事を確実にやり、その結果地位を固めて行く。
蒼天袁紹にはそんなどこか現実的な魅力があります。

凡人の意地、というのとはちょっと違うな。
当たり前の事を当たり前にやるってのも一種の非凡な才だと思うし。
こういうのは創作作品では珍しいので逆に輝いて見える。


袁紹2

袁紹
「戦を甘く見るな!
黄巾党の無秩序だが狂信的な戦には
訓練を積んだ俺の兵でさえてこずったのだ!」
「正規の官軍三千をお前に回すよう進言してやる!」


百の兵と素人同然の二千の兵を当てにしている曹操に、
黄巾を甘く見ないよう忠告し、兵を回してあげる袁紹。

まぁ意外というほどのことでもなく、
このぐらいなら人として普通の気遣いですな。
ましてこの時点では二人ともまだ旧友同士ですからね。
プライドは高いが、相手を極端に敵視することもなく、
人並みの良心も持ち合わせている、普通に優しい男でもあるのです。

そしてちゃっかりそれを了承する曹操。
貰えるものは貰います。


曹操

曹操
「俺の戦いは至弱より始まり、そして全ての敵を崩し、
やがて至強をも倒すに至る」


言っていることは大言壮語なのに
曹操なら簡単にやってしまいそうに感じるんだよな、
実際成し遂げちゃうし……
蒼天航路に慣れてくると、曹操が何をやっても
「まぁ、曹操だからそのぐらいはやるだろう」という思考が定着してきます。


袁紹3

凄いのが当たり前な曹操と、当たり前なのが凄い袁紹。
大きな差が開いているようですが、曹操の活躍に慣れてくると、
主人公補整も無いのに頑張っている袁紹の方が凄いように見えてくるんだよなぁ。


袁紹4

いつの間にか背後に移動している曹操
瞬歩か、響転(ソニード)か


曹操2

曹操
「我が軍では武勲を立てたものに、
他軍の倍の金子を与える!」


映画レッドクリフでも見られた曹操の褒賞主義
この時代ではかなり革新的でしょうが、
現代に当てはめると当たり前のように思えます。
時代を先取りした英雄、曹操。

黄巾の戦いは理に適っている。
さすがは蒼天航路、黄巾党まで頭脳集団にしちゃいますか。
本当にこの漫画、ただ弱いだけの軍隊ってのが出てこない。


張飛

女を襲う黄巾を騙る暴徒を切り捨てる張飛

単なる悪党を斃すだけのシーンってのもこの漫画じゃ珍しい。

張飛
「俺は何をやりゃいいんじゃ――!!」



劉備

劉備
「黄巾と組んでも天下は治められねぇ。
おいらは官軍の義勇兵に志願するぜ。
遠く漢朝の血を引くおいらが世に出る時は、
国を立て直すという名分がいっとうわかりやすい」


漢王朝を立て直すってのは完全にただの手段に過ぎないんですね。
この利己的とも取れる割り切りっぷりが蒼天劉備の魅力です。

曹操も、劉備も、袁紹も、黄巾党も、
皆が目的を果たす為に合理的に物を考えて行動しているってのがいいね。
物語が引き締まる。


黄巾の戦術は天・地・人を基本とする。
地と人を盾として天を守る、捨身飼虎の陣

将軍でもないのに軍議の席でリーダーシップを取る曹操。
皆が末席の男に頼りきっている。
さらに、自分は兵がまだ慣れていないとの理由で見事に抜ける。


孫堅

孫堅

どこか外国人ぽい容貌ですが、
全然それに違和感を持たなかったということは、
相当トンデモ三国志に毒されているようです。

武功を金子で見立ててもらう孫堅。

孫堅
「位より財力を蓄えよというのが孫家代々の教え」
「信用なくして孫家百年の存続はなかろう」


まぁ今後漢王朝が滅びることを考えれば
位もやがて意味をなくすわけだしね……
財力と信用は時代が変わっても普遍の価値を持っていますから。
そこに着目した孫家は聡明だわ。


孫堅2

孫堅
「韓当!黄蓋!程普! 答申せい!!」


黄蓋は後々赤壁の戦いで
主役級の活躍を見せるがまぁアニメにはならないかな。


曹操
「派手で粗暴さえ見えるが、
やることは愚直なまでに合理的だ。
私と違う種類の人間で天下を担う男がいるとすれば、
ああいう男だろう」


孫堅もまた合理的な人間。バカなのはもう漢王朝だけ。


曹操と孫堅、ここに、黄巾の乱を平定に導く
二匹の荒ぶる龍が、蒼天へと舞い上がった。


中々生かす中尾ナレーション


<新キャラの声優>

孫堅:相沢正輝

黄蓋:奈良 徹
程普:森 訓久
韓当:藤 真秀
皇甫嵩:西村知道
副官:二又一成
何進:宝亀克寿


孫堅の相沢正輝氏ははじめの一歩の伊達英二ですね。
今週の一歩にも出ていました。

西村知道氏はマクロスFの大統領とか、
ゴーオンジャーのジャン・ボエールとか……

合戦シーンは宮野氏の指揮官声が格好良かったです。
黄巾戦のクライマックスは来週に回したか。


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コメント


いつも先陣?

>孫堅:相沢正輝
 ううむ、島田敏の孫堅より声に張りが足りなかった。すこし残念でしたのお。まあ、私はいつでも見て聞けるので不足は補えています。

>凡人の意地、というのとはちょっと違うな。
 与えられた環境で力を充実させていくタイプでしょ。そつなくこなしていく。

>中々生かす中尾ナレーション
 ナレーションがうまく煽っている。キャラの誰かをやってほしいな。

五遷・主簿さんコメントありがとうございます。

>  ううむ、島田敏の孫堅より声に張りが足りなかった。すこし残念でしたのお。まあ、私はいつでも見て聞けるので不足は補えています。

どうせ島田氏が出るならもうちょっと長生きする役がいいなぁ。陳宮とか。


>  与えられた環境で力を充実させていくタイプでしょ。そつなくこなしていく。

そういう普通に秀でているところがまた良いですw


>  ナレーションがうまく煽っている。キャラの誰かをやってほしいな。

やはり軍師系がいいですかね。

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