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蒼天航路 第3話「北門の鬼」

曹騰

張譲を脅しつける曹騰

曹騰
「閻魔に引き渡せばおぬしも道連れじゃ」



曹騰の出番は結構カットされましたね。
原作では張譲の頬を斬ったと聞いた時には
「喉をかっ斬ってやればよかったのにのう」とか言っています。

彼もまた、かつては権力の高みにいた人物、
ただの優しいお爺ちゃんではありません。
この時代、怖い者無しの宦官も、同じ権力を持つ宦官や皇帝相手なら話は別です。
彼らにとっては権力こそが何物にも優る暴力なのです。


張譲

宦官がなぜ皇帝の寵愛を受けているかというと、
女性を相手に出来ない彼らを見て、
密かな優越感に浸ることができるからなのでしょう。
だから、張譲が女を囲っていることがバレたら、即刻追放されます。
そしてこの事実を用いて脅迫することが出来るのも、
皇帝に寵愛されている曹騰だけなのです。

張譲は曹騰に喉下に刃を突きつけられているも同然の状態です。
ともかくこれで張譲は何らかの策を用いて曹操を殺すことができなくなったわけですね。
曹操自身が気づいているかどうかわかりませんが、
強い強いお爺ちゃんに密かに守られている辺り、まだ曹操も若い、と言ったところですかね。

私的にはこうやって巨大な権力を悪を挫くために使う人も結構好きです。


橋玄

洛陽の鬼神 橋玄

声は平野正人
マジレンジャーの冥府神トードとか、特撮の怪人役でたま~に見かけます。

法に厳格な裁判官。
張譲に正当な裁きを下すよう念押しされますが、
実質的には曹操を死刑にしなかったら殺すと脅されているも同然です。
この人も命懸けです。まぁ曹騰お爺ちゃんの暗躍でこの人の首も繋がるわけですが。


張譲の配下である衛兵の証言は曹操に不利なものばかり。
曹操が張譲の頬を傷つけ、水晶をも殺したことになっている。
曹操は正当防衛を主張し、
水晶の死体を辱めた張譲こそが裁かれるべきと訴える。


曹操

曹操
「天だ」


「天が機会を与えるならば、我、天下を治むるに至る!」

最初原作読んだ時は「ちょ、何言ってんのww」と思ったシーン。
明らかに裁判の内容とは関係ないこと言っているんですが、
橋玄も話に乗ってきてくれます。
現代の裁判だったら「議題に関係ない発言は慎みなさい」と注意されるところです。
突拍子も無いことを言って相手を自分のペースに引き込む。
これも曹操流の話術でしょうか。

結局「天」云々は導入に過ぎず、真の狙いは自分が誠実で信じられる人間だと
橋玄に訴えることにあったのだと思われます。
「天」を語りつつも、その実曹操は自らの「人」を見せ付けているのですね。
まぁ、何分曹操のことなので全部本気で、
橋玄は自分を許すだろうと特に根拠も無く確信していたのかもしれません。


橋玄2

橋玄
「天と一体となっている者を裁くのは
この橋玄の任務ではない!」

「往けい!曹操!!」


原作では凄い顔だったw
後ここでは「曹操孟徳」と言っているんだけど
その表記は誤りなので「曹操」と修正されているね。


曹操2

曹操は洛陽の北門の警備隊長・北部尉(ほくぶい)になる。

この衣装って原作版封神演義の楊ゼンみたいだな~と思ったり。
「蒼」天航路だからなのか、曹操にはがよく似合います。


宋鎰

曹操を冷やかした者ではなく、それを指図した者に打擲(ちょうちゃく)の罰を下す。
彼らの真のリーダーをあっさりと見抜いた曹操。
風紀の乱れは根本から断ち切ります。
その後で、この宋鎰(そういつ)を副官に命じている辺り、
仮にもリーダーだった資質を評価しているのでしょうか。
この辺にも善悪を越えて人の才能だけを見る曹操の特性が垣間見えます。
ともかく宋鎰は三打擲の痛みと引き換えに副官の地位を手に入れました。

宋鎰の声は掛川裕彦。三国無双シリーズでは張飛役の人。


曹操3

曹操
「この儀を持って、我が隊は新生する!」


自分の凄味と恐ろしさを見せつけて、
だらけきった隊をすぐにまとめてしまいます。
何だかんだで彼らもすぐに単なる恐怖ではなく、
曹操の真剣さに引っ張られていくことに。


蹇朔

十常侍、蹇碩(けんせき)の叔父、蹇朔(けんさく)

調子に乗っていたら捕まりました。
散々暴言を吐き、自らの権力を傘に脅しかけますが、曹操には通じません。


蹇朔2

打擲台に乗せられ、ようやく相手が本気だと言うことに気づいて怯えまくり、
賄賂による懐柔を図りますが、逆に曹操は刑を上乗せします。



蹇朔3

五彩棒・二十二打擲の刑!

しかし一打擲を受けた蹇朔は恐怖で死んでしまう。


宋鎰2

宋鎰
「死んでしまいました……」




曹操4

曹操
「な ら ば よ し !」




いや、よくねーよw

と思った奴が絶対に何人かいるはずですが、
自分達のボスがこんなにも堂々と
OK!と言っちゃった以上もう何も言えません。

曹操は皆が慌てふためいている中でも全く動揺せず、
あまりにも堂々としているので、
さも凄い人のように見えて従う気になっちゃうのです。
これが曹操流の人心掌握術です。

しかしこれ、場を治めるのに便利なセリフです。
何が起こっても「ならばよし!」
まぁ曹操クラスのカリスマがないと空気読めない扱いされますが。


曹操5

曹操は「北門の鬼」と呼ばれ恐れられますが、
これが却って治安の向上に繋がることに。
門の前で悪さする者は無くなり、良民は大喜びです。


辛



水晶や宋鎰と同じく蒼天航路オリジナルキャラクター。
声、茶風林だ。
スパロボOG外伝では修羅王アルカイドだったな。


十常侍

十常侍

コードギアスの大宦官のモデルになった人達ですね。
あるいはジャイアントロボの十傑集「命の鐘の十常侍」とか。


張譲2

蹇碩

蹇朔の甥、蹇碩(けんせき)

声は真殿光昭でした。
原作だと叔父を「一打擲もこらえきれない親族の恥」と罵った上で、
それでも自分の名を汚すことは許せないので曹操を抹殺しようとします。

「俺が四年も手出しできない奴がお前に何とかできるわけねーだろ」と釘を刺す張譲。
彼もまた曹操の実力を認めてはいるのですね。


収賄を働いた者や、農家に押し入った官吏や朝臣を次々に処刑する曹操
今まで権力に守られていた罪人を正しく処罰したのですね。
東西南の部尉を丸め込み、北門と同じ禁令を出させ、
多数の流民を集めて城壁の修復作業を行う。
これで城壁を直すと同時に職にあぶれた人々も救済しているのですね。


張奐2

曹操は党錮の禁のことを調べ、
その時首謀者・陳蕃の処刑に当たった張奐(ちょうかん)から、
証拠である上奏文を手に入れます。
張奐は十常侍に騙されて手を下してしまった。

張奐、すげぇ筋肉ですね。えらいマッシブな爺さんだわ。


張奐

さらに自殺しようとした張奐を引きとめ、自分の部下に引き入れます。


曹操6

曹操
「生きた屍から出でて、私の下に来い!」




<新キャラの声優>

宋鎰:掛川裕彦
張奐:福田信昭
橋玄:平野正人
蹇朔:藤本譲
蹇碩:真殿光昭
辛:茶風林

また豪華な面子が増えましたね……
真殿さん辺りは中盤以降は別のキャラを演じて欲しいなぁ、郭嘉とか。

何かフツーに面白くてフツーに見入ってたなぁ。
名台詞多すぎて拾いきれん。
しかもこれからどんどん増えていくしね。
同時に原作の~の話がカットってのも言い出したらキリが無いので控えることにします。


この辺は宦官を相手取った曹操の戦いぶりが実に痛快ですね。

厳しい法を敷く、賄賂は頑として拒否、罪人は容赦なく処刑、恐怖で人を統制する。
しかし結果として治安は保たれ、良民は大喜び。
苦い顔をするのは権力に縋りつく宦官一族ばかり。
こんな曹操は実に現代的なヒーローって感じがしますね。
外部から破壊して平和を勝ち取るのではなく、
内部から法を変革して、抑え付けた上で平和を実現する。
多少評判が悪くなっても、ちゃんと実績を挙げた上で
最終的には確固たる地位を築き上げてしまうのです。

後、やっぱり不当なやり方で私腹を肥やしてきた
権力者が引き摺り下ろされて痛い目見るのは
最高のエンターテインメントですからね。
悪い金持ちが酷い目に遭うのを見るのは愉しいんですよ。

思えば「三国志」が勧善懲悪を保っているのは、
十常侍や董卓といった分かりやすい悪がいる序盤だけなのかも。

今週で文庫版1巻とちょっとだけ進みました。
単純に計算すれば24話で官渡の決戦が終わる文庫版8巻までたどり着けます。
やはり「2クールで官渡まで」なのでしょうか。
2話分余裕がありますし、何とか2クールで終われそうかな……


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コメント


コメントが先に来るぞえ

>「蒼」天航路だからなのか、曹操には青がよく似合います。

 軍旗は黄色だったけれどね。とにかくかっこいい男なので何でも良し。未だに三国時代は国の旗も三色と言っている奴がいるのはなんでだろうか?違うにね。

>宦官がなぜ皇帝の寵愛を受けているかというと、

 というか他に頼れる人がいなかった。後漢は外戚の力が強かったから皇帝は自分の息のかかった宦官でしか言うとおりに動いてくれなかったんですよね。曹操が言うとおりに宦官が悪になるのは皇帝が力不足なのだとコードギアスでもあったから。

>張奐、すげぇ筋肉ですね。えらいマッシブな爺さんだわ。
 確かに実在した人でしたね、この方。後で出てくるTさんが嘗て部下でした。

>真殿さん辺りは中盤以降は別のキャラを演じて欲しいなぁ、郭嘉とか。

 私はテイイク、ソジュあたりがいいです。

五遷・主簿さんコメントありがとうございます。


>  軍旗は黄色だったけれどね。とにかくかっこいい男なので何でも良し。未だに三国時代は国の旗も三色と言っている奴がいるのはなんでだろうか?違うにね。

黄色といえばやっぱり黄巾党のイメージが強いなぁ。


>  というか他に頼れる人がいなかった。後漢は外戚の力が強かったから皇帝は自分の息のかかった宦官でしか言うとおりに動いてくれなかったんですよね。曹操が言うとおりに宦官が悪になるのは皇帝が力不足なのだとコードギアスでもあったから。

その頼ってくれるところが宦官たちにしてみれば狙い目だったと……
皇帝の独裁と官僚の腐敗、その中間で収まることは中々無いね。


>  確かに実在した人でしたね、この方。後で出てくるTさんが嘗て部下でした。

ウィキペディアではまだ個別の項目ができあがっていないなぁ。


>  私はテイイク、ソジュあたりがいいです。

こちらも聞いてみれば割と誰でも似合いそうな気が……

追記です。

>黄色といえばやっぱり黄巾党のイメージが強いなぁ。

 まあそう見るでしょうね。黄巾党もあの有名な蒼天~の文字で始まるように、旗の色も意味を持たせているんですよね。五行思想でしたっけ?赤の漢を倒す後に黄色の私たちって。

>思えば「三国志」が勧善懲悪を保っているのは、十常侍や董卓といった分かりやすい悪がいる序盤だけなのかも。

 そうでしょうね。大抵、三国志(演義)も孔明の死までしか読めない人も多いですからね。その後は悪が一方的に栄えるような展開がわんさかあって極少でいい話と悲劇がある程度でしょうね。ちなみに私は演義は三国時代が終わるまでぜ~んぶ読破しました。

五遷・主簿さんコメントありがとうございます。


>  まあそう見るでしょうね。黄巾党もあの有名な蒼天~の文字で始まるように、旗の色も意味を持たせているんですよね。五行思想でしたっけ?赤の漢を倒す後に黄色の私たちって。

あら~そうなんですか。
五行属性というと水金地火木までしか知らないですねぇ。


>  そうでしょうね。大抵、三国志(演義)も孔明の死までしか読めない人も多いですからね。その後は悪が一方的に栄えるような展開がわんさかあって極少でいい話と悲劇がある程度でしょうね。ちなみに私は演義は三国時代が終わるまでぜ~んぶ読破しました。

あの辺の歴史は通してみたはずなんですが、大体忘れています。
でも呉の最後の皇帝の悪逆非道ぶりは強く印象に残っているなぁ。
やっぱり度の越えた悪ほど印象に残りやすいものです。

>ちなみに私は演義は三国時代が終わるまでぜ~んぶ読破しました。
え?そんな自慢げに語る事?

>五行属性というと水金地火木までしか知らないですねぇ。
木火土金水の順番で、後漢は火徳の赤でした。なので、土徳の黄色だったんでしょうね。

Re: タイトルなし

> 木火土金水の順番で、後漢は火徳の赤でした。なので、土徳の黄色だったんでしょうね。

なるほど。
後今更私以外の人間にレスしてもあまり意味は無いですよ。

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