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バジリスク 甲賀忍法帖

バジリスク 甲賀忍法帖

古本屋でバジリスクを全巻読んだ。
以下その感想。全巻ネタバレです。



甲賀と伊賀、魔人の術を操る忍者が十対十のチーム戦を繰り広げる。

総勢二十人の忍者はそれぞれ人間離れした忍術を持つ。
それは文字通り“人間離れ”しており
粘着性の痰を吐くなどは序の口、
腕が自在に伸びる、触れた肌から血を吸い取る、
壁に潜り込む、体がなめくじ になる ・・・と様々。
単なる実力差だけではなく、
忍術同士の相性、その場の状況によって勝敗が決するのが面白い。

例えば・・・

伊賀・朱絹の血を噴出して相手の眼を晦ます術は、作中ではあまり強そうではないが、
甲賀・霞刑部の壁に潜って(文字通りの意味で、壁とほぼ一体化する)
見えない場所から襲う強力な忍術を撃ち破る鍵となる。


誰が誰と戦うのか?次は誰が退場するのか?
緊迫感のあるスピーディーな展開が続く。
能力バトルものの最高峰ではなかろうか。
それが、昭和の時代に生み出されたってのが凄い。

漫画の方の作者はかなり絵が上手い。
美形は凛々しく、美女は美しく、
そして色物・爺婆は何処までも妖怪じみた風貌で描かれている。

今で言うヤンデレの走り的な蛍火や、
途中から恋する乙女に変わる朱絹姉さんなど、
女性キャラは内面も魅力的なキャラ揃いである。


主人公は甲賀の甲賀弦之介と伊賀の朧なのだが、
術が強力すぎたり、ロミオとジュリエット的立場である二人が
消極的な事もあって、活躍の箇所は少なめ。
むしろ彼らの部下たちがやる気満々で、積極的に戦いを進めていく。

一番活躍したのは、甲賀・如月左衛門、伊賀・薬師寺天膳だろう。

如月左衛門は、泥で他人の顔の型を取ることで、
その人物の顔に完全に変身する忍術を持つ。声帯模写で声もコピーできる(女の声もw
この術を駆使して多くの伊賀忍者を欺き、抹殺、あるいは仲間の勝利に貢献してきた。
変身と声帯模写も凄いのだが、如月左衛門の最も優れているところは、
状況に応じてその人物に完全に“なりきる”演技力であろう。
完璧な演技で相手を騙しつつ、『~~が殺された』などと相手を動揺させて、
その隙に仕留めるのが必勝パターンになっている。
他にも、変身して敵を欺いたり、罠に掛けたりと、甲賀組の要というべき人物であった。


伊賀組の実質的なリーダー・薬師寺天膳の忍術は、ズバリ“不死身”
何度殺されてもその度に復活する。
数多くの人外能力が登場するが、これはその究極だろう。
ただし、バッカーノ!の不死者のように
一瞬で再生するではなく、ある程度の時間は必要。
首を刎ねられても死なないけど、くっつけるには他人の手を介す必要あり。
“死なない”のではなく、“死んでから蘇る”と言う方が正しいか。
復活するまでは心臓も止まるなど完全に“死んでいる”状態なので、
天膳の秘密を知らない限り、ほぼ確実に相手を欺く事ができる。

こんな奴どうやって倒すのか?と思われるが、
この無敵の能力も最後には相性によって敗れ去る。
キャラクター的にも冷酷で尊大、かつ野心家、おまけに助平で(ぉ
影の主人公として物語を引っ張って行ってくれた。


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