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三国志作品感想

今年は三国志作品を色々と見たのだが、それについての雑感
ほとんど蒼天航路について。
正史の知識はウィキペディア頼み。
むしろこっちに一番時間を割いたと思われる。

蒼天航路

よく言われているように主役・曹操が格好良い。
既存の価値観に囚われない、革新者としての
合理的な思考が見ていて痛快なんですか、
それは我々読者が現代人であるからであって、
当時の人達からすれば相当異端だったんだろうな~

しかし、徐州大虐殺とかどうやってもフォロー不可能な事もやってるし、
やっぱり史実の人物を完璧な英傑として描ききるのは難しいですね
どうしても汚れた部分が入ってくるもの。

私的には13巻あたりの政治家としての曹操が一番好きだったりします。

曹操軍の軍師はみんな萌えキャラですな
「あいや~~」の荀とか、
肩が性感帯の郭嘉とか、
悪ぶっているのに小物っぽかったり張繍どの大好きだったりする賈クとか・・・

まぁいざとなれば皆さん格好よく決めてくれますがw

そんな可愛い(?)彼らも晩年にいたるとシリアス全開。
過去の積み重ねがあるから余計キャラクターに深みが生まれてくる。

特に荀の最期の辺りが好きなんですよねぇ。蒼天で一番好きなシーンだったり。
曹操が魏公に就任する話が持ち上がり、
漢の臣か曹操の臣かの間で悩んだ挙句、最終的に曹操と永別してしまう。
最期のシーンも、薬を大量に飲んで自殺したように見えますが、
かなりぼかして描かれているのでわかりにくい。
ここは、史実通り死因は不明という事を上手く表していたように思えます。
そこがまた良いんだ。
曹操も「荀のおらぬ天の下へ」とか言ってまた老化が進んでいる辺り、
どれだけ信頼関係で結ばれていたか分かろうというもの。

後ここでも曹操はかなり好意的に解釈されてますな。
自ら王様になろうとは思ってないとか。史実でもそうなったわけだけど。
蒼天の私利私欲の無い、ほとんど本能だけで天下を獲ろうとする
曹操のイメージが強いせいか、どうにも悪役全開な曹操には慣れない。


陳宮、呂布好きすぎだろうw

純粋戦士の呂布もかなりのインパクトだが、
それ以上に呂布LOVEな陳宮が強烈w

呂布も陳宮が捕まった時は見開き1ページで
血管浮きまくりで怒ってたし、なんだ相思相愛じゃん。


蒼天航路を語るに置いて個人的に外せないのが・・・袁紹!!

蒼天航路で一気に見る眼が変わった。
袁紹ってすごい奴だったんだな。
曹操も「敗れてひれ伏す事はありうる」と認めるほどの人物だったし。

この袁紹、「面白い事は求めぬ!!」と言っていた辺りはよかったのに
「王道」を妙に解釈して奇策を使わず力押しだけで攻める戦略を取り、
驕り昂ぶるあまり身も心も肥大化し、最終的には曹操の策の前に敗れ去る・・・

戦力差は圧倒的で、人材も決して悪くない。
かつての信念どおり、面白い事を求めず、勝つ事だけを考えてやってれば
官渡大戦勝てていただろうに・・・

そんな曹操以上のイメージの転換と
終盤のデブ化で一気に好きになったキャラですね(ぉ


関羽、張飛、趙雲は人気武将らしく見せ場も多い。
劉備はもうあの「おいら」口調キャラが完全にしっくりきますね。
何の野心も私欲も無い清廉潔白な人物ってむしろ怪しいし(エーデル様とか
しかし蜀といえば何と言っても・・・

究極変態神 諸葛孔明

初対面の劉備三兄弟の前で一物を晒し、
赤壁の上で筋肉ムキムキになってジュリアナダンスを踊る、
色んな意味でやりたい放題な人。

実際、赤壁までは孔明は『何でも出来る』人だったのだと思われます。
いつでもどこでも現れたり、指で触れた相手を動けなくしたり、
未来を予知する能力があるような描写があったり・・・

曹操の孔明に対する無関心ぶりが凄い。
千二百名以上の名前を全部覚えているのに孔明のことだけ忘れていたり、
軍議で孔明の事が話題になりながらも、
その後「大騒ぎになった議題って何だっけ?」な有様。

しかし、曹操はそんな超常的な力には興味無いんですよね。
自分の理解が及ばないもの、存在を実証できないものならば、あっても無くても同じこと。
1200名以上の人名を記憶しながらも、孔明のことはあっさり忘れてしまうのは、
当時の孔明には何ら目に見える実績が無かったからでしょう。

有名は「水魚の交わり」は実は
「タレと饅頭の交わり」だったというのも好きですw

曹丕と劉曄の新世代主従も好きですな。司馬懿は首が回るぐらいで影が薄い。
劉曄の、次々と叛乱分子をいぶり出しては処断する冷徹な文官キャラがいいですね。

曹丕は「私の時代は、奸雄の類が住めぬ世だ!」って台詞好きなのよね。
安定した時代に父・曹操のような破格の才能は不要。
親から受け継いだものを最大限利用してやろうという、
ある意味分を弁えたところが良い。

逆にイメージ悪くなったのは馬超かな。
史実では父親を殺されたから曹操を恨むんじゃなくて、
曹操に反旗を翻したから父親を殺されたのよね。

反曹操陣営の人々はよく曹操は逆賊というけど、
その乗っ取られた方の天子様は完全に曹操信者だからなぁ・・・
空回りしまくりというか何というかw


で、孫呉の皆さん

周瑜が孔明の噛ませになってない!
むしろ孔明の方が、赤壁では曹操のストーキングに
勤しむばかりであんまり役に立ってないw
しかし大分後になって気づいたが
あの曹操の宣戦布告の手紙って孔明が用意した罠だったのね。

甘寧はもろ暗殺者って感じがして良いですね。
史実でも、気分でよく人を斬り殺していたらしいし、
そういう危ない雰囲気が出ている。

後、私は張紹が好きなんですよね。
孫呉の民の事を本気で考えて降伏を主張するところが。
戦うばかりが国を守る手段では無い。



以下は殆どおまけ。

鋼鉄三国志

声優がやたらと豪華。呉が主役。
劉備がピンクアフロの美少年、曹操が口紅塗ったおじゃる口調、
孫権は女にしか見えない美少年とまたぶっ飛んだアレンジぶり。
趙雲がマスクマンだったり、曹仁が派手なメイクしたもろ悪役キャラだったり・・・
珍しいところでは孔明の弟の諸葛瑾がレギュラーで出てたり。
三国志の最強ヒロインは生天目仁美の孫権様だと思っている(ぉ


覇~ロード~

邪馬台国からやってきた日本人が、劉備を殺して
劉備に成り代わり中華統一を目指す、という物語。
その劉備は試し切りで人を殺すような悪だったわけですが。
張角や華雄が格好いい珍しい三国志。

驚かされたのは、袁術の変貌ぶり。
脆弱な自称皇帝のイメージとは異なり、刀持って宮中に現れ
「グダグダうるせえんだよこの糞馬鹿ァ~~~~!」
とかいって宦官をぶった斬るアグレッシブなキャラに・・・

後この漫画では、呂布と趙雲の間に関平が生まれるという超展開があります。
わけがわからないという人は1回読んでみよう(ぉ


SDガンダム三国伝

夏侯惇と夏侯淵にベルガ・ギロスとベルガ・ダラスを当てはめたのはさすが。
ザビーネ=夏侯惇で眼帯繋がりだし、弟分もいますしね。
後は孫家がGP01~04だったりするのも良い。
張角パラスアテネ、張宝ボリノークサマーン、張梁メッサーラが
合体して黄天ジオになるのはジュピトリスMS好きとしては燃えざるを得ない。
袁紹はバウなんだけどこれは名門=グレミーのイメージだな。



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コメント


蒼天航路これは文句無しの名作ですね。
三国志が昔から好きだった自分にとってこの作品は革命でした。
歴史漫画としては「センゴク」と双壁で、歴史物の一つの頂点を迎えたというか、自分の中の呪縛を解いてくれたおかげで様々な視点から物語を見る事ができるようになった気がします。

曹操の他キャラの絡みではやっぱり許褚や夏侯惇の君臣越えた関係が良いですね。中でも許褚に「以後の生涯ずっとだ!」の告白シーンは若い頃の曹操の一番のお気に入りです。

軍師達は荀にしろ郭嘉にしろ必死に曹操という人間を見てきたからこそあのラストがあり心に来るものがあるんですよねぇ・・・・

>悪ぶっているのに小物っぽかったり張繍どの大好きだったりする賈クとか・・・

この作品でも原作でも戦場に生きた軍師の中で一番凄いと思うカク。郭嘉や周瑜、龐統などもっと長生きしていればと言われる三国志軍師の中でもカクの戦歴は孔明や司馬懿を含め誰も及ばない気がします。

趙雲に張繍どの討ちとられて嘆く姿とか曹操に振り回されっぱなしだけど愛嬌ある所がまた良いんです。天下に登るのに討つのは3人だって言う所や官渡大戦で曹操と共に兵糧焼き討ちに行って敵将を顔からぶった切るカッコいいシーンもありましたし。

>究極変態神 諸葛孔明

ビジュアルも龐統の方が好みでしたw
だけどここの記事に書いてあるように赤壁のあのラストまで好き勝手やって史実の孔明になるって解釈のおかげで三国志演義に抱いていた呪縛というかもやもやがキレイサッパリ無くなった事が実に痛快でしたwwww

>曹丕は「私の時代は、奸雄の類が住めぬ世だ!」って台詞好きなのよね。
安定した時代に父・曹操のような破格の才能は不要。

無理に他の二国滅ぼすないですもんね~。

>逆にイメージ悪くなったのは馬超かな。

キャラとしてはともかく仕えたい主君ではないですな。部下のホウトクさんが関羽との戦いで創作物の主人公の様なセリフ言うんですけど史実って背景があるから実に重みのあるものになってる。こういうのが歴史物の強みだと考えます。

>で、孫呉の皆さん
>甘寧はもろ暗殺者って感じがして良いですね。
>後、私は張紹が好きなんですよね。
>孫呉の民の事を本気で考えて降伏を主張するところが。
>戦うばかりが国を守る手段では無い。

これ以上の孫呉陣営は後にも先にももう出ない気がします。孫権の最盛期で蒼天の物語終わってますし。
甘寧はやっぱ呂蒙とのコンビが大好きだったり、あの呂蒙だからこそ甘寧とも親友になれたのだとほぼ同時期に無くなってる所がまた二人とも役目を果たしきった所がいいです。
張紹については全面的に同意見です。呉陣営が赤壁の時降伏していて朝廷に参画していたらと思うと政治劇にもすごく面白そうだし、三国志は無かった。偉大な父や兄が急死して重荷を背負わされた孫権。天下取りのレースに出遅れたゆえにキーパーソンになるとは皮肉なものです。孫策に招かれた張紹は孫策が生きていたら天下取りにも賛成していただろうし、攻めるよりも守るの才能があると言われた孫権への遺言にも降伏策の方が理にかなってたからこその進言かな~と。

Re: タイトルなし

こんな記事を書いたと言う事自体、改めて読むまで綺麗さっぱり忘れていた私w


> 蒼天航路これは文句無しの名作ですね。
> 三国志が昔から好きだった自分にとってこの作品は革命でした。
> 歴史漫画としては「センゴク」と双壁で、歴史物の一つの頂点を迎えたというか、自分の中の呪縛を解いてくれたおかげで様々な視点から物語を見る事ができるようになった気がします。

センゴクはちょっと立ち読みしただけですが今川義元がやたら格好良かったw


> この作品でも原作でも戦場に生きた軍師の中で一番凄いと思うカク。郭嘉や周瑜、龐統などもっと長生きしていればと言われる三国志軍師の中でもカクの戦歴は孔明や司馬懿を含め誰も及ばない気がします。

曹操と対立して命を奪う寸前まで行っておきながら、
その後降伏して軍内で出世して、普通に寿命で死ぬとか、奇跡的に凄い経歴だなw


> ビジュアルも龐統の方が好みでしたw
> だけどここの記事に書いてあるように赤壁のあのラストまで好き勝手やって史実の孔明になるって解釈のおかげで三国志演義に抱いていた呪縛というかもやもやがキレイサッパリ無くなった事が実に痛快でしたwwww

演義は飛び飛びにしか読んでないからなぁ。
これ以前の孔明といえば、ジャイアントロボのよく分からん側近だったりする。

蒼天航路は全部読んでいませんが、確かにおもしろいです。
それにしても、三国志を題材にした作品の中でコミカルな作品はともかく、あれほど劉備がヘタレだったのはなかなかありませんよ。

三国伝は第40話以降は何となくつまらないといかないまでも、周倉の扱いの悪さ、さっさと仲間になれよと言いたくなる孔明の煮え切らない態度、ただのデカい船となり果てた神火鳳凰、そんなもののために無駄死しなくても良かった黄蓋など、ちょっとなと思う要素が多かった。

呂布とか違って曹操は倒すべき敵というより、考えや手段は違うけど目指すものは同じライバルという感じなので、劉備達を素直に応援できなかったですね。

やっぱり神火鳳凰は戦艦じゃなくてアニメが放映される前に連載された漫画のように兵器の方が良かったですね。そして、最終話は神火鳳凰の暴走を食い止めるとかだったら良かったのに。

そうした点を差し引いても三つの国が建国して終わりというのは良かったですね。

Re: タイトルなし

> 蒼天航路は全部読んでいませんが、確かにおもしろいです。
> それにしても、三国志を題材にした作品の中でコミカルな作品はともかく、あれほど劉備がヘタレだったのはなかなかありませんよ。

曹操とは対照的な等身大の人物像って感じですねw
だからこそあそこまでのし上がれたのが逆に凄いと言うかw


> 呂布とか違って曹操は倒すべき敵というより、考えや手段は違うけど目指すものは同じライバルという感じなので、劉備達を素直に応援できなかったですね。

いやぁ私が三国伝観ていた頃に思っていた通り。
私なんかは蒼天航路の影響で基本曹操びいきだったからなぁw

勧善懲悪ではない作品の難しさですね。

最初に出会った比較的正史寄りな三国志作品は守屋洋・監修、とみ新蔵・作画のマンガ三国志というのですが、

そのうち上巻は他の巻に比れば演義に近い展開(ちなみに華雄は史実通り孫堅が討っている)なのですが、内容的に呂布が事実上の主役といっても過言ではないのですが、武勇よりも彼がいかに転落していったかの方に比重が置かれ、貂蝉が死に際に自分を心から慕っていたと告白され、彼女を殺害した事を後悔しちゃうなど、考えもせずに行動して裏目に出てばかり。

中巻は赤壁の戦い以外はほど史実通りの展開ですが、劉備との同盟や荊州の領有をめぐる問題において考えの違いはあるものの周瑜が魯粛に後を託す展開に感動しました。

下巻は劉禅がいずれ才能を発揮してくれるだろうと期待して北伐に身を投じる孔明のから回りっぷりとそんな孔明を悩ます強敵としての仲達が印象に残ります。

Re: タイトルなし

> 最初に出会った比較的正史寄りな三国志作品は守屋洋・監修、とみ新蔵・作画のマンガ三国志というのですが、

> そのうち上巻は他の巻に比れば演義に近い展開(ちなみに華雄は史実通り孫堅が討っている)なのですが、内容的に呂布が事実上の主役といっても過言ではないのですが、武勇よりも彼がいかに転落していったかの方に比重が置かれ、貂蝉が死に際に自分を心から慕っていたと告白され、彼女を殺害した事を後悔しちゃうなど、考えもせずに行動して裏目に出てばかり。

創作でも史実でも名のある武将に討たれてるって珍しいわな。


> 中巻は赤壁の戦い以外はほど史実通りの展開ですが、劉備との同盟や荊州の領有をめぐる問題において考えの違いはあるものの周瑜が魯粛に後を託す展開に感動しました。

考えに違いはあっても信頼できる有能な人物に引き継がせた方が良いと思ったと言う事だね。

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