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どろろ

Amazonprimeで全話見ました。

以下ネタバレ

醍醐景光は飢饉や災害にあえぐ領地を救うため、
生まれる前の子供の体を十二の鬼神に捧げ、
代わりに領地に繁栄をもたらす約定を交わす。
生き延びていたその子供「百鬼丸」は
自分を拾った男の作った義手義足を身に着け、
戦国時代をたくましく生きる子供「どろろ」と旅をしながら、
鬼神の力を受けた妖怪たちを斃し、奪われた体を取り戻していくストーリー。

しかし百鬼丸が妖怪を斃し、体を取り戻す度、
鬼神の像はひび割れ、加護が失われるかのように
醍醐の国に元の災厄が降りかかる。
善良な母親や弟の多宝丸も、国を守るために百鬼丸を討つ苦渋の決断を下し、
やがて物語は血を分けた兄弟の殺し合いになだれ込んでいく。

手塚治虫の漫画が原作だがかなり多くの改変が加わっているらしく、
原作では天下統一を目指す単純な悪役だった醍醐景光が
野心はあれどあくまで窮乏する領地のために非常な決断を下す、
大局を見れる人物として描かれている。
全編通してわかりやすい悪役はほとんどおらず、
無情な戦国時代を生き抜くため、大切な民を守るために
仕方なく悪に手を染めるといった人物造型で、やるせなさが漂う。
主人公の百鬼丸も生きていけるに十分な体を取り戻し、
体を取り戻す=醍醐の国の人々が苦しむ結果を知りながらも
全ての体を取り戻そうとするなど、単純な善側には見えないよう描かれている。

原作が元から暗い雰囲気な上、
脚本:小林靖子ということもあってエグイ展開が続きます。
水樹奈々が演じる少女ミオと子供たちの下りは最たるもの。
でもその後人間と親しくなった妖怪という死亡フラグを立てておいて
普通に生き延びたりする回もあったりする。

多宝丸がこの時代の権力者にしては
人への思いやりと責任感を持った人物で、
信頼する部下も体を張って守るなど、
将来立派な領主になるに違いないと思わせる器だったのに
醍醐の国を巡る運命に人生を狂わされていくのが本当につらい。

どろろが実は女の子だと中盤辺りでサラっと判明するのですが、
二人の絆が深まって来た後半で百鬼丸に惚れた女の子が登場する
ラブコメ箸休め回みたいなのもあります。
手塚作品お馴染みのヒョウタンツギもエフェクトで登場している。

OPは前半が原作風、後半がアニメ絵の映像メインになっている。
後半OPはまるで多宝丸が悪堕ちしたような笑顔を見せるが、
最後まで己の信念を崩さない男のままだった。
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