諦空「献身とはまず身の程をわきまえるところから始まる。
自らの力量で決して失敗しない範囲を小さく、着実に積み上げていくのだ。
その根気と誠意をして忠節の証が立つ」
「従者である自らの命もまた主の財であると心得よ。
有能の証を立てんがために己の命を危険にさらし勝負事に挑むと言うなら、
それは主の財を種銭にして博打を打つのと同じ。忠義の道とは程遠い」
「意味を求め、強さを求めるならそれは褒賞を求める我欲であって忠節ではない」
蠍瓔珞さん目録手に入れた段階で逃げておけば話も終わっていると突っ込まれていたけど
これは後で掘り下げるための物語の隙だったのか。
掠風竊塵の話を雪鴉に振る嘯狂狷だが当然雪鴉はすっとぼける。
その後雪鴉は川のほとりで釣りをしながら殤不患と話をする。
凜雪鴉「それこそまずい酒こそ旨くなる極上の肴だと思うがね」
悪党の不幸で飯がうまい!
殤不患が帝の宝物庫を襲ったのは本当のこと。
魔剣を強制的に集め、南方の蛮族との戦争に使おうとしたのでそれを止めた。
蠍瓔珞は諦空に諭され、七殺天凌だけを持って西幽に帰ろうとするが、
そこを嘯狂狷に待ち伏せされる。本来は二本入手した時点で逃げるべきだったのよね。
嘯狂狷「だからこそ法の外にいる者には
どこまで悪逆非道な仕打ちもできるというものさ」
悪が相手なら何をしてもいい。この言い分、凜雪鴉にも似ている。
蠍瓔珞はついに七殺天凌を抜く。
七殺天凌「これから始まる汝の覇道、飽食の宴で祝賀せん!!」
嘯狂狷や刑部の兵士たちは七殺天凌に魅了され、吸い寄せられていく。
群がる兵士たちをばっさばっさと切り捨て、その血をすする。
断面までしっかり見せるのは本作ならでは。
嘯狂狷は味方を斬り捨ててまで七殺天凌を求める。
殤不患と浪巫謠も駆けつけるが、苦戦を強いられる。
剣を見なければ魅了されないが、見なくては戦えない。
また血を吸った分だけ魔力を蓄える。
究極のデバフ性能を持った魔剣か。
喪月之夜の上位互換であるがその分持ち主も
剣に心を奪われるデメリットがある。
敵は勝手に引き寄せられるので持ち主の剣の腕前はほとんど関係ない。
無防備ではなく魅了された相手は剣を奪いに来るので完封とまではいかないが、
七殺天凌側からすれば今の持ち主が殺されて変わっても使い手がより強者に代わるだけだったりする。
面白かったらクリックお願いします

