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ラブデスター 最終話まで

主にツイッターで人気の
告白成立しなければ死ぬデスゲーム漫画・ラブデスター、
既に無料公開されているラスト3話と合わせて本日全話無料公開されました。
あと三日ほどで期間終了だろうから未読の方はこの機会に是非読んで欲しい。
後で単行本で買うのもいいがラスト2巻はまだしばらくかかりそうなんで
途中で生殺しを喰らうより今読むべきだぞ。

以下ネタバレ

終盤の2大ワードは

・痰壺アイドル
・ノーベル賞を受賞する新選組


ですかね。
後者はどうしてこうなるのかさっぱり分からないが
実際読んでみるとまぎれもなくノーベル賞を受賞する新選組で、
しかもその設定がストーリーに大きく影響している。

月代と敬王が合流して後、新たな愛行事「キスデスター」が開幕する。
ファウストにさじ加減で爆死させられる月代モブ生徒が憐れ過ぎるんだが・・・
そこで爆死させるべきは猪宮だろ!

ここで敬王の三人組男性アイドルグループⅢPeace(スリーピース)が登場。
しかし読者は誰もその名で呼ばず、
彼らの使う蔑称から取って「痰壺アイドル」と呼ぶ。
由来は自分たちの基準に満たない女を痰壺と呼ぶことから。

彼らが今回のラブデスター怪人で、
生き残ることが第一のはずなのに、
より多くの女子を落とした者が綾鷹めいかに告白する権利を得る、という
ローカルなルールを追加するという愚かしさが
まさにラブデスター怪人のそれでした。

キスデスターは異性の間でキスをすれば成立、
相手が拒否すれば爆死というルールで、痰壺アイドルたちは
ビッチ三連星と違って早々にキスを済ませて生還条件を満たすのですが・・・
そこは愚か者に厳しいラブデスター、三人ともきっちり無残な死を遂げます。

痰壺アイドルのせいで女子ばかりがキス成立し、
自分がアイドル達の本命だと思い込んでいる女子たちが
他の男子とのキスを拒否したため、男子が大量にあぶれる事態になる。
さらに「キスが成立したパートナーが生存していないと爆死」という新ルールの追加で、
痰壺アイドルの死であぶれた女子も命の危機に晒される。

痰壺アイドル最後の生き残り朝丘リラの策略で
愚かモブたちが暴徒と化しミクニの命を狙う展開に!
この辺愚かではあるが命がかかっているとなると
冷静な判断を失ってしまうし誰がこうなってもおかしくない怖さがある。

落ち着いた男子と女子がキスを成立させることで
大半が生還枠に入るのだが・・・ここからがキスデスター編の真骨頂。
神居クロオの暗躍ですでにキスを成立させた
敬王女子たちが揃って皇城ジウにキスを迫る。
ジウは本命以外を受け入れる精神状態ではなかったため、
女子たちは次々に爆死してしまう。
入口と出口を別にして他の女子たちに
爆死したことを悟らせないようにするクロオくん芸が細かい。
指で結果を隠したBMPとはえらい違いだ。

女子の大量死と共に男子もまとめて一斉爆死する。
モブも何とか生き残ったように思わせて
あまりにも壮絶な幕切れだった・・・

ジウの女子殺し(女子特攻)、クロオの煽動(愚か特性に高確率で成立)、
ジウに突撃して死んでいくレミングス女子と
これまでのラブデスターの要素を組み合わせたラストだった。


ラブデスター最終章。
生き残りも残りわずかとなり全ての顔と名前が公開されました。
これまでも毎週濃厚だったのだけれど、
ここからは一話一話が神回の連続だった。
ここまで生き残ったメインキャラ達が、
その集大成のように一人一人キャラを立てる回が続く。

最終章にて追加される新システム、仮想空間。
告白の補助として使われるシステムなのだけれど
その使い方の豊富さには感心させられること請け合い。

飛行船が墜落して生き残りのカウントが男子0人女子1人になる
衝撃の結末があったが、その理由が「カウンターの故障」で
割とあっさり片づけられるの、
まぁ漫画ってよくそういうことするよなとは思ったw

細川ひさこさんによって幕末時代の仮想空間に取り込まれたジウは、
数年を新選組として過ごし、新選組の剣術を身に着ける。
これを俗に「強化クエスト」と呼ぶ。

後に別の仮想空間でノーベル賞を受賞することから
「ノーベル賞を受賞する新選組」となる。
現実と違う時の流れを生きることで
長い時間を経ないと得られないスキルを身に着ける、
これも仮想空間の意外な使い道だ。
才能豊かだけど経験が足りない若者に
長い時間を過ごさせて潜在能力を引き出す流れアツいな。

仮想空間内でのジウVSクロオ最終決戦。
最強のラブデスター怪人?と幾多の怪人を葬ってきた
ラブデスター怪人スレイヤーとの最終決戦は大いに盛り上がりました。
ここでクロオがしのではなく幼少期を共に過ごした
ミクニに執着していたことが明かされる。
振り返ってみると彼の暗躍はしのを標的にしているように見えて
実は全てミクニに関係していることがわかる。
仮想空間を精神攻撃に用いてジウを追い詰めるクロオに対し、
ジウは現実世界にあらかじめ仕掛けていた美円爆弾でクロオを撃破する。

ミクニが窮地に陥り、告白する噛み捨てて逃げるしかない状況で、
カオルは仮想空間で後に好き放題にしてもいいという
見返りを与えられることで、火事場の馬鹿力を発揮してミクニを助けることに成功する。
仮想空間を、限界を超えるための見返りとして使っている。

最後のラブデスター怪人こと西園寺キョウヤ。
ただ彼は見た目こそ怪人然としているものの、
あくまで生き残るために行動しているので
これまでの怪人と同列に語るのは少々違うような気もする。
[最後のラブデスター怪人]西園寺キョウヤ、
[新選組隊長]皇城ジウ、
そして全ての黒幕である始祖&フィオロと
強敵が同時に三体出現するのも終盤の展開を盛り上げている。
この強敵出現で盛り上がるの完全にバトル漫画の文脈なんだよな。

犬童さんは覚悟していたが蝶野ゆりは微妙なラインだっただけに
死んでしまうのはきつかったな・・・
しかしこの腹の座り具合は本当に中学生なのかとも思う。
佐藤と麻宮が真っ先に成立するのは予想外だったが、
番外編でフラグ立っているんですよね。佐藤くん普通にいい奴だよな。

精神的に再起不能になったジウを、姐切さんは
現実と変わらないランダムに事象が起こる仮想空間にて
人の一生分の時間をかけて立ち直らせる。
仮想空間で生まれた姐切の妹の息子であるハルト、
一話で無から登場して一話で消えていくキャラなのに
ジウと姐切にとっては共に長い時間を過ごしたかけがえのない存在となる。
ラブデスターを揶揄するフレーズだった「無から登場したキャラ」で
こんな感動的なエピソードを仕上げるあたり、本当凄いマンガだと思う。

ファウスト族、最終的に危険な地球人を抹殺するつもりだったようで、
「もう実験する必要がないならみんな地球に帰してやれよ」のアンサーになっている。
ここで爆死させるも地球に帰してから滅ぼすも同じなら前者の方が手間が省けるってか。

人間への愛に目覚めたファウストは始祖と同期することで、
始祖と繋がった全てのファウストもまとめて愛に目覚めさせる。
「愛を知らない種族が愛に目覚める」というと聞こえはいいが、
ラブデスターはこれまで散々愛が人を傷つけ苦しめる側面もあることを描いているので、
愛に目覚めた同胞に対するフィオロの恐怖がよく理解できるし、
これがファウスト族への最大の報いであると実感できる。

最終一話前、一生を仮想空間で過ごすことは精神に
多大な負荷がかかるデメリットがあることが発覚し、姐切は死を待つ身となる。
ジウは他の仲間たちと一緒に買えるように見せかけて、姐切と共に飛行船に残る。
デスゲーム物のラストでようやく生き残った中から死者が出るの本当きついな・・・
1話で使った「月がきれい」を姐切への告白として使うの素晴らしいね。

最終的にミクニとしの、ジウと姐切は
ラブデスターのシステムによる『告白』はしなかったけども、
それでいて読者には真実の愛であることが
はっきりわかるようになっているのはいい結末だ。
カオルもみむらもファウストも、システムの判定がなくても
それぞれの真実の愛を示して見せた。

私的にはデスゲームものは最終的にはデスゲームの存在を
徹底して否定して欲しいというのがある。
あとやはり主催側には相応の報いが欲しいが、
愛を知ったことで種族そのものが変質してしまった
ファウスト族はまぁそれに該当すると言えるかな。

成立したカップルのうち、最終的に夫婦となったことがわかるのが
美円と烏魔だけなのはむしろよかった。
それこそが本当の自由恋愛の権利であり、
ラブデスター実験と違って人生の途中で別れても
死ぬようなことでは決してないのだから。

最終的には生存者70名に対し死者数490名という犠牲が出た。
一方で癌の特効薬で大勢の人が助かることになる。
あと猪宮が警視総監にならなかったことも大きかった。
他の権力者の子供と違ってこいつは既に犯罪者だからな・・・

最後まで読むと本当感動させられたのですが、
その過程においても愚かモブやラブデスター怪人、
ルールの盲点を突いたデスゲームものらしいテクニカルな展開と
毎回楽しませてもらいました。
完成度において最高の漫画の一つに数えられると思う。
モブや怪人の愚かさに対してメインキャラたちの心情の丁寧さが際立っている。
愚かさも極限状況における幼い中学生の行動としてはリアルだが、
自ら生還の難易度を引き上げる怪人に至ってはさすがに理解不能ではある。

ラブデスター実験、本来のテーマである
真実の愛が何なのかということは結論出なかったけど、
「生死をかけた極限状況でも人は顔でパートナーを選ぶ」という
仮説については結構裏付けが取れたような。
どんなお題目を並べようが恋愛を強制している時点で
愛をただの生存の手段に貶めているんだよな。


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