密室殺人ゲームシリーズ/歌野晶午

密室殺人ゲーム王手飛車取り
密室殺人ゲーム2.0
密室殺人ゲーム・マニアックス


以上の内容ネタバレ

【あらすじ】
〈頭狂人〉〈044APD〉〈aXe〉〈ザンギャ君〉〈伴道全教授〉。
奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。
ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである……。
リアル殺人ゲームの行き着く先は!?
歌野本格の粋を心して堪能せよ!

トリックのためだけに人を殺すクズ共が主人公なんだけど
五人のキャラが立っているし、
ユーモアのあるやり取りが面白くて愛着めいたものも湧いてきてしまう。
まぁ最終的にはこいつら全員爆弾かなんかで
吹っ飛んで死ねばいいのにとか思っていましたけどw
集団にザンギャ君みたいな口が悪いのがいると会話が面白くなるね。

トリックのための殺人なので何故そんな割に合わない
凝ったことをしたのか、という理由を付けなくてもいいのが利点で、
他にも殺人ゲームだからこそできるトリックもある。
トリックの中では2.0の箱詰めの雪密室のトリックが一番感心しました。
作中でも言われていたが
目で見てすぐに分かる物理トリックは分かり易くて良いですw

王手飛車取りのザンギャ君、生身の時に受けたインタビューで、
自分が殺した先輩を褒め称えながらも
言葉の端々で馬鹿にしているのが伝わってくる。

王手飛車取りがあんな結末を迎えた後なのに、
2.0では平然と五人揃っていたので
前作で死んだ<044APD>は<頭狂人>の一人二役なのかなと
みんなが思ったと思いますが、
二人が別人である要素が徐々に出されていって、
完全に作者の掌の上だな~と。

いわゆる「中の人」はシリーズが進む度に代わっていくが、
ネット上の五人のキャラクターはそのままという特異な設定なので、
カバー裏のあらすじを見てもネタバレにならないという親切設計だったりする。

2007年から2011年の間に発表された作品で、
パソコンやネットの状況も時代の変化に合わせて変わっていく。
最初は警察に捕まらないように身内だけでやっていたのが、
三巻目のマニアックスになるとネットを取り巻く状況も大分今に近付いてきて、
画像や動画のアップロードサイトなども使われてくる。
今の時代ならどんな不可能犯罪や難解な暗号もネットに出た時点で
大勢の有志が取り組むことで、あっという間に
解いてしまえるというのは確かにその通りだと思った。
グラブルでもかつてイベントであった難しいクイズも
ネットで出た正解を見ることでみんながクリアできるようになっている。
また大勢いるということは、自分には関係ないと傍観する者もいれば、
義憤に駆られて行動に移す者も出てくる。
そう考えればあの結末はすごく納得がいきました。


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