私はアニメ始まってから嵌まったクチですが、
ACESから一年以上ぶりの新作長編だとか。
以下ネタバレ
ACESの後編のような内容だが、刊行時期に間が空いているし、
戦いの舞台もがらりと変わるのでタイトルも変えたのだろうか。
帯のTVアニメ版の笑顔のスノーホワイトと
最初のカラーページの無表情のスノーさんのギャップがすごいw
イラストが新しく用意された魔法少女は
表紙にもなったプク・プックとオスク派の魔法少女レーテ。
プク・プックはSDイラストがかなりかわいい。
魔法の表記はどうなるのかと思っていたが
「誰とでも仲良くなれるよ」
こんな解説の魔法がとてつもなく恐ろしいのがまほいく。
今回からマナが登場して、過去の長編の主要人物が
全て登場したことになるのかな。
アーマー・アーリィの仲間である
ブレイド・ブレンダ、キャノン・キャサリンなど
名前だけなら結構な数の魔法少女が登場している。
三賢人の最後の一人、カスパ派の現身ラツムカナホノメノカミも登場。
16人の魔法少女や52人のシャッフリンなど
多数の魔法少女達の戦いを描いてきた本作だが
今回はその中でも最大規模で、
古代の装置がある遺跡でオスク派とプク派が総力戦を繰り広げる。
主人公スノーホワイトは、序盤でプク・プックの魔法にかかり、
魅了されてしまう。
戦術的な思考に欠けているプク・プック陣営のブレインとなり、
効果的な作戦で魔法少女たちに大損害を与えていく。
これまで伏せられていた「魔法の国」の現状が序盤でついに明かされる。
魔法の国は魔力の枯渇により本来の形を維持できず、
国を分断し、多数の異世界に接続して魔力を得る形で何とか存続してきた。
プク・プックの目的は魔法の装置を起動させ、
その中に世界中全ての魔法少女を入れ、
ドロドロに溶かして魔法の力を絞りだし、魔法の国を復活させること。
やっぱり本シリーズの例に漏れずクソ外道でしたプク・プック。
後方支援に回ったグラシアーネが
早速殺されるという展開は実にまほいくらしいですね。
かつて魔王パムと引き分けたレーテでさえも
わりと短いページでプク・プックに敗北してしまう。
デリュージの氷が敵の魔法で溶けて発生した霧に、
プフレの車椅子の照明で巨大な影を発生させ、
ダークキューティーがそれを操る。即席チームの魔法コンボが熱いです。
スノーホワイトVSプリンセス・デリュージという
新旧主人公対決めいた対決。
スノーさん、まだ消火器を魔法の袋に入れて武器として持っていたのか・・・
ブルーベル・キャンディ、正体は三代目のラピス・ラズリーヌだった。
初代かと思ったけど田中先生の魔法少女姿は先送りか。
キャンディで精神操作をしているにしても、
キャンディを食べさせるプロセスを挟むなら実戦的じゃあないと思っていたら
実際は「相手の記憶をキャンディにして抜き取る」能力で、
実質相手に魔法を発動するだけで行動不能にしてしまえる上に、
二代目ラズリーヌと同じく三代目も圧倒的な身体能力を持つ強い魔法少女だった。
プレミアム幸子の契約書に名前を書いた者は
短時間で自身の幸運を使い切った後、最大の不幸が訪れる。
だが、自身の死より不幸なことがあれば、
必ずしも本人が死ぬわけではないッ!
うおおおおおおおおお!?
遠藤先生天才かぁーっ!?
まさか「プレミアム幸子の契約書」と
「他者を魅了するプク・プックの魔法」のコンボで
プク・プックに引導を渡すとは!
幸子が死んだ後も契約書は残っていて、状況は悪化した・・・
と思わせておいてこの結末とは・・・
クライマックスのこのシーンはひたすら驚嘆していました。
小説を読んでいるのはこういう驚きを味わうためなのよね。
しかし代償無しでは勝てないのがまほいくで、
プクを助けようとしたシャドウゲールを止めようとしたプフレは
シャドウゲールにハサミで刺されて死んでしまう。
これもシャドウゲールに降りかかる「自分が死ぬより恐ろしい不幸」であり、
シャドウゲールがどれだけプフレを想っていたのかが証明されたとすれば、
これ以上劇的で美しい幕切れも無い。
リップルとか、今巻のデリュージとか、
死にかけることはあっても基本前シリーズの
生き残りは死ななかったまほいくで、
ついに過去の生存者の犠牲者が出てしまった。
いやこれまで死ななかったのはたまたまで
いつそうなってもおかしくないとは思っていたが・・・
ついでにw
ファルもピティ・フレデリカによって宇宙に放逐されてしまった。
これはやばい。ファルがいたからこそ防げていた、
スノーホワイトの縁者を人質に取る作戦が実行可能になってしまった・・・
吉岡=フレデリカってことは
ラツムはプキンの剣で操られているのかな。
あの全身を拘束された姿もラツムの趣味ではなくガチで拘束されていたってことなのかw
まさかシャドウゲールとアーマー・アーリィが
再び一緒にゲームで遊ぶシーンが来るとは思いませんでした。
ダークキューティーもスノーホワイトと戦わないまま何気に生き残った。
天然で面白いキャラだと思っていたけどまさか生き残るとはw
ファルに代わりうるるがスノーホワイトの相棒的なポジションに収まるようだ。
プフレの遺産を全て受け継いだデリュージ。
タイトルのQUEENとなるのは「プリンセス」デリュージというオチだった。
最後のページの、眼帯取って髪を少し垂らしたプフレがかなりかわいい。
ドラマCDでシャドウゲールがプフレを
思いっ切り罵ったりしていたシーンも今となっては切なく聞こえる。
スノーホワイト
うるる
マナ
ダークキューティー
プリンセス・デリュージ
ブルーベル・キャンディ
アーマー・アーリィ
シャッフリンⅡ
シャドウゲール
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