されど罪人は竜と踊る 17巻 箱詰めの童話

年一番の楽しみであるされ竜の新刊が出ました。
蛙と箱と狼と歌手。前シリーズで暴れたあのキャラも登場するよ。
今回も15、16巻同様2か月同時刊行。

以下ネタバレ

音楽祭が間近に迫ったエリダナ。
これまでも名前だけは何度も出てきたガユスがファンである
歌手ルル・リューが今回のゲストヒロインになる。
され竜世界にもアイドルの波が押し寄せて来たか(違
ルルの護衛の依頼を受けたガユスたちは蛙使いのタングーム
世界の敵の三十人の一角、幻惑のハイパルキュと対決することに。
さらにガングドラム、シャギリエが脱落して空席になったエリダナ七大手の座を巡り、
成り上がりを狙う危険な咒式士フロズヴェル率いる銀狼社とも激突する。

新キャラは大体挿絵が入れてあるのは高評価。
表紙のガユスの後ろにいるのは暗灰色の髪だしフロズヴェルでいいのかな。
挿絵だと正面からの顔も見られるが、実にワルそうないいデザインだ。

自称・ジオルグの後継者フロズヴェル・カシナス・ヒューガー
フロズヴェルはフローズヴィトニルから、
使う咒式の生体変化系第五階位<貪狼血喰烙刻(ヴァナル・ガド)>
ヴァナルガンドで、共にフェンリルを意味する。
ジオルグの後継者を自称するが、半年指導を受けただけで、
ジオルグの名も成り上がる手段としてしか見ていなかった。
実力は本物で、強大な異貌のものどもやザッハドの使徒を斃しており、
社会からあぶれた腕利きの咒式士を揃え、銀狼社を立ち上げる。

いつの間にかイーギーとジャベイラがラルゴンキンから独立して
七大手の座を狙うライバルになっている。
残る七大手はガーレン姉妹、ロンレル、モロゾフ、ン・プーソ、エンクウで
ン・プーソの盟友モーセイと、エンクウの弟子ペルスキンの事務所も七大手の座を狙っている。

過激派宗教団体ハララッド教の
数法量子系戦略級<霊数禍鬼解燼極獄(イドゥー・ウァン)>
を用いた皇宮へのテロを無効化するだけでなく
術者に向けて弾き返すクロプフェル!
戦略級ってのは初登場の名称だが第七階位とはまた別物なのだろうか。
ユラヴィカはまだ十二翼将入りしておらず、
ヨーカーンに斬りかかって死闘になり、
仲裁に入ったイェスパー、ベルドリドと共に
次元の穴から何処かに飛ばされてしまった。
ラキ兄弟は南方大陸の更に南の島に飛ばされたが、
エリダナでの合流はあるのだろうか。
あとキュラソーがいつの間にか人物紹介で
翼将十一位になっていたがジェノンと入れ替えで繰り上げになったのか?

ギギナの投げ技の師匠、シバ・キヘイジの口から
され竜世界における日本=日凪の戦国時代や、
サナダ・オキツグ(真田意継)の日凪時代のことが語られた。
徳川家=葵家でオキツグはやはり真田幸村がモデルだったらしい。

同盟を組んだ世界の敵の八人はそれぞれが違う集団名をつけていたが
咒式士協会から<踊る夜>と名付けられた。
私的には今一番先行きが楽しみな敵組織だなぁ。

踊る夜の一角、箱頭の怪人ハイパルキュ
箱頭に背広、箱から目が覗いているという、
文章だけですぐ姿がイメージできるほどシンプルなデザインをしているw
他者の体を乗っ取って行動する為、何度斃されても蘇生できる。
数法系と電磁系を駆使する数界士。
これまでの描写では世界の敵の中では戦闘力は高くなさそうだったが、
かつてコキューシア共和国で十五万人以上を死なせる大惨事を起こし、
三百人近い人間を誘拐し、自らの体としてきた。
説明は先送りになったが、童話になぞらえて相手を殺害する咒式を使うようだ。
郵送で取り寄せたw冷蔵庫の中にはハイパルキュ本体が入っているのだろうか。

バッハルバの森の奥の遺跡でクエロがアザルリと激突。
お前らがぶつかるのかよ・・・
踊る夜が八人もいることを考えると
踊る夜と敵対している二人が戦うとかすごい戦力の無駄って感じがする。
一時的に手を組んで踊る夜を一人ずつ斃していくとか言う
選択肢は勿論ないんですよねw
まぁそれをさせないために踊る夜は八人で組んでいるのだが。

バトル自体は前巻で凄まじい戦闘力を見せつけたアザルリと
クエロが雷撃咒式や正統体術を駆使し、互角に戦っていて実にアツい。
今の自分では決して勝てないと冷静に判断したクエロが、
アザルリに勝つために用意した切り札、黒い球体とは一体何なのか。

ルル・リューを狙う東方の蛙使いタングーム
伝説の大蝦蟇クルグアの子供トアグアを通してクルグアと契約し、
毒や爆発、接着剤など様々な効果を持つ小蛙を作り出す
生体生成系第六階位<蟇蛙王子乃口吻(セイ・アージン)>の咒式を使う。
ルルに対し「バフムーラを返せ」と執拗に繰り返し付け狙うが、
「バフムーラ」が何を意味するのか上巻の段階では一切不明。
こういうミステリー要素があるのもされ竜のいいところだ。
来月にはすぐ謎が明かされるのもありがたい。

この巻のラストでは、ガユスがフロズヴェルの咒式を喰らい、囚われの身になってしまう。
ガユスが自分で言うように、何度も死にかけて、
実際に死んで蘇生したこともあったが敵に捕らわれたのは初めてだ。

今回は割と人におすすめしてもいい内容だったと思います。
過剰かつ性的なグロ描写も無かったし。この巻だけ読んでも意味ないけど。
でもハイパルキュの発言からして次回は
エリダナ全体を巻き込む大惨事になりそう。
そこでルル・リューが歌乙女のエリダナと
同じように人々を救う展開になるんじゃないかな。
そして徐々にエリダナに近づいている謎の巨人は一体何なのか。
され竜では初登場のゲストキャラ、特に咒式士は死ぬのが通例だが
タングームあたりはガユスの事務所に入ったりしないかな。
フロズヴェル、タングーム、ハイパルキュのいずれも
第七階位以上の切り札咒式を使っていないのでそれも楽しみだ。


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