相州戦神館學園 万仙陣 感想

25日に届いてほぼぶっ通しでやり続けて26日にはクリアしました。
能力バトル作品としては今回も最高に面白い出来でした。
今回は体験版はプレイせずまっさらな状態から始めました。

以下ネタバレ

今回のテーマはずばり二次創作。

鎌倉中の人々が甘粕事件やその前後の出来事を夢に見て、
それぞれが登場人物に対して思い描いた都合のいい夢が
タタリとして顕象する・・・というのが大まかな流れ。
二次創作をよく読んだりいくらか書いたりした身としては
ちと気恥ずかしく感じる部分もありましたw
まぁそれはそれであくまでストーリーの主題であり
盛り上げるための要素になっているので全体的には素直に楽しめましたよ。

そもそも作中で万仙陣が問題視されていたのは、
それが現実になってしまったり当事者が死んでしまう現象であって
「自分の中での都合のいい妄想」それ自体はそこまで強く否定されているわけでもない。
終盤の静乃対静乃での静乃の熱い叫びといい、
全ての二次創作作家へのエールとも取れる内容だった。
本作自体ファンの要望や二次創作を
大いに反映して生まれた作品であるのは疑いないしね。

OPで鏡に向かっている血まみれの男、
信明かと思ったが幽雫さんだったのか。

地震になったら空亡のテーマが流れるとかw
うまい物を食べたらパライゾが流れる。

現代の聖十郎はいかにも死にそうなフラグを
立てていたが実際その通りになった。

相手が手を出せないのを分かっていて
格闘家に絡むチンピラに憤慨する甘粕さま!
「バチバチ」で火竜に絡んだチンピラを見たらぶち切れそうだわ。

甘粕は勇気の無い者を嫌悪するが、なまじ勇気があり過ぎると
気に入られて俺と戦えロッズフロムゴーッドとなる
最高に厄介な奴であることが再確認された。

辰宮・神祇省VS逆十字VS鋼牙

やっぱ敵勢力同士の戦いは盛り上がるな!
百合香さまが初めてまともに戦う姿が見られます。
百合香は相手のことを見ないから
相手を型に嵌める急段は使えないということらしい。
それでも詠唱が無いのは残念だったが。

そしてセージ無双。
正面からやれば狩摩はセージに負けるという
正田氏がツイッターで言われた通りになりました。

歩美は神座万象シリーズネタを期待していたが
彼女に限らず今回は別作品ネタはそんなになかったな。
既に前作八命陣だけで弄るネタには事欠きませんしね。
最後のイベントで「第六天のマーラを埋める」と言うネタはあったがw

クリームヒルト・ヘルヘイム・レーベンシュタイン

パッケージにも載っているナチスドイツの第三の盧生。
殺人鬼の盧生!という触れ込みだったが
例によって実態は・・・というパターンだった。
終段の高き者の箴言(ハーヴァマール)はオーディンなのかな。
まぁ予想していたとはいえ少々期待からは外れていたかな。
そういうパターンは既に過去作でシュライバーがいるしね。
やっぱ殺人鬼なら、「苦痛の声を上げるみっともない人間が大好き!」とか
凄まじいテンションで言っちゃうアザルリみたいなのが最高です。

緋衣征司郎ってもろセージの2Pカラーじゃないか。

静乃VS南天。
ようやく本編で出た詠唱付きの急段顕象には盛り上がりましたね。

雲笈七籤・墜落の逆さ磔

モチーフの落魂の陣は封神演義で姚天君が使った陣ですね。
漫画版封神演義の姚天君のデザインは秀逸だった。

南天は……オープニング映像で既に予想できる通りのキャラだったし、
急段顕象を除くとあまりインパクトのあるキャラでは無かったかな。
「目的のために手段は選ばない」と当たり前のことを言っていて、
実際その通りになったのであんまりアクの強さは感じなかった。
顔芸なんか鈴子の方がひどいだろう。

ラスボスは信明か南天か、ちょくちょく出る目の形から
神野じゃないかなと不安だったがちゃんと新キャラで安心しました。

第四の盧生・黄錦龍(ファン・ジンロン)

声は調べてみたら興津和幸氏だったらしい。
阿片中毒者のけだるさが感じられる良い演技だった。
波旬といい設定だけならある種醜怪であるのに、
イラストを含めるとスタイリッシュに見えるのはGユウスケ氏のワザマエですね。
あと俺は強者がけだるげに立ったり座ったりしているポーズが好きらしい。

阿片窟の生まれで現実を正しく認識することなく
幸福に生きてきた出自から、全ての人々に
それぞれが望む夢だけを見せることで救おうとする。

各々に都合の良い夢を見せると言う夢は
人類最大の普遍性を持ち、支持者の多寡で強さが決まる
盧生の性質上、最強の盧生となれる。
自分への攻撃も嘲りも、自分に都合よく解釈してしまうため、
夢が現実になる邯鄲の戦いでは実質あらゆる攻撃を無効化できる。

「おまえがそう思うならおまえの中ではそうなのだろう」

作中で連呼されるこの台詞はいちいち解説するまでも無く
とても汎用的なフレーズです。
私のような感想に携わる者としては常々実感することで、
ブログで作品の内容について語ることはあっても
人の感想について触れることはまずありません。
理由はまさに上記の一言だけで完結してしまうからです。
それでいて使わないのは否定はしていないけど
突き放しているようなニュアンスだからでしょうね。

太極より両儀に別れ、四象に広がれ万仙の陣――終段顕象

四凶渾沌・鴻鈞道人

鴻鈞道人は四凶の渾沌であり、
また元始天尊ら三清の上に立つ存在で、
後世の人々によって創作された仙人とされる。
まさに本作のテーマであり、「二次創作」を象徴する神性。
文化祭で信明のアイコンを選ぶと信明と南天との会話になるが錦龍の名前は先に出る。
当時の組織のトップ三人を押しのけてトップに君臨したことが
三清より上に立つ鴻鈞道人になぞらえているわけね。

最強の引きこもり、最強の馬鹿に続くラスボスは最強のジャンキーでした。
阿片窟とか大正・昭和期と言うモチーフの世界観を生かした人物だし、
現状個性的なラスボスを作ることにおいては正田氏の右に出る方はいませんね。

静乃の髪が白と黒の二色なのは、単に壇狩摩の血縁というだけではなく
陰陽図、すなわち封神演義に纏わる人物と言う暗示でもあったのかな。

少しずつ開示されていたけど
やはり今回も大きなどんでん返しがありました。
伊藤野枝と野澤祥子、幽雫宗冬と宗近の名前が
変わっていたことの真相には感心しましたね。
中盤辺りで周りの人々から仲違いを期待されても、
四四八たちは直接人格を改変されなかったこともこれで説明がつく。

黄龍になった空亡と・・・天使になった神野
正田氏が言っていたネタバレ必至の神野の新CGとはこれのことか。
じゅすへる=ルシファーで元は天使ですからね。
ずっと声に加工が入っていたのはこの演出のためだったのか。

錦龍が十絶陣を詠唱した時はGユウスケ絵の
一聖九君が見られるのかと思ったがあっさりクリームヒルトに粉砕されたな。
絶竜嶺・九天応元雷声普化天尊、普化天尊は聞仲のことで、
絶竜嶺は原作封神演義で聞仲が死んだ場所ですね。

全体的にセージで遊び過ぎだろうw
出るだけで何かしがおかしいんだから反則だぜ。
神野と空亡も特殊メイクと言うことで出ていたw
ボイスチェーンジャー!!

最後の場所選択は大抵カップルがイチャイチャする話なんですよね。
(四四八と誰か、栄光と祥子)
で、その話が終わった次のシーンで出るのが
征志郎の「おのれがァ……ふざけるなァ!!」
これは狙ってやったんだろうか。

スーツに顎髭の石神静摩かっちょええなぁ。
八幡宮に信明がいるアイコンを選ぶと、
信明ではなくほとんど静摩との電話での会話になる。

八命陣の体験版の頃から鈴子は淳士の方とお似合いじゃないかという意見があったが
それが反映されたかのような展開がありましたねw
いや俺はPixivと他一部の意見しか知らないんだが。
俺としても正直晶以外はあえて四四八とくっつく必然性を感じないしな。
まぁどうでもいいことだが。
狩摩と歩美もそういう要望があったらしく、中盤のあの展開はファンサービスだったのか?w

鈴子といえば彼女だけがエロシーンのうち
前半はコンシューマでも問題の無いただのキスシーンだった。
これは優遇されていると言うべきか?w

今回もめちゃくちゃ面白くて逆にあまり言うことがないぐらい。
二次創作がテーマになっているけど、本作に付いては
あまりにきちんと作り込まれているせいで改変の要望が起きなかった。

これは前作からだけど、きちんと設定された能力の原理に則って、
何故勝てるのか、何故そうなるのかという理屈が立っているのに感心します。

一方で六勢力同士の戦いといい、盧生同士の最終決戦といい、
あらかじめプレイヤーに開示されている勝ち筋通りに進行するので
演出はともかくバトルの流れ自体には新鮮味はあまり感じられなかった感はあるかな。
本作でよく使う言い回しとして「一度嵌まると抜けられない」というのがあるけど
一度勝ち筋が決まると終始その通りに話が進行し、
勝敗の決め手に(プレイヤーにとって)未知の要素が絡まないと言う印象はあった。

一周目は芦角先生に同情されるぼっちルートでした。
お陰がどうかは知らんが淳士と百合香のEDっぽいものは見ることができた。

と、内容面については文句の無い出来だったのですが、
問題は……長瀬メダルですよ。
早めに白旗を揚げて攻略サイトでメダルの取り方を見たんですが
そこからが問題で、何故かメダルを全部集めてもイベントが進行しない……
お陰で何度も周回する羽目になりました。
エンディングを見たのが26日でもコンプリートしたのは29日なのはそれが原因です。
てかF7キーで次の選択肢に飛べること自体攻略サイトで初めて知ったぞ。
それがなかったら投げていたかもしれん。

私も綿密に検証したわけではないが、
どうやら長瀬メダルを全部集めて最後までクリアする
(この場合F7のジャンプは使えない)、
ヒロインの内誰かのHシーンを見て最後までクリアする、
そしてまた最初から初めて、文化祭の後半で恵梨子さんのところに行くと
長瀬の素顔やヒロインたちによるライブが観られるイベントが発生する。
どうも私はメダル取った時点で一度別のセーブデータで
再開したからちゃんとフラグが立っていなかった状態っぽい。

その後タイトル画面にNeverending truthという項目が追加される。
そこで見られるのは後日談的な話になるんだが、
ファンサービスとも本編のアフターとも
万仙陣に囚われたままのバッドエンドとも取れる内容だった。
さすがに後者の解釈は意地が悪いですかねw

狩摩/静摩の四四八たちの子孫がああも似ているわけがない=
だから全ては妄想の産物であると言うロジックは結構気に入っているので
あんまりなご都合主義は否定したくなる。
まぁまさにこれこそ「おまえがそう思ったのならそうなのだろう」ということなのだろうな。

八命陣の時もヒロイン四人分のEDを
いちいち集めなきゃならないのも面倒くさかったけど、
今回はさらに大変だった。素直に一周ずつやればよいのだが、
私のようにセーブ&ロードを駆使して極力最短距離で回収しようとすると
逆にフラグ成立しなくなって結果遠回りになってしまうという
製作側も意図せぬ罠にはまってしまいましたよ。
実際、ノベルゲームでコンプリート出来ないのではないかという
不安を抱いたのは初めての事だ。



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