今出川ルヴォワール/円居挽

ルヴォワールシリーズ第三作

以下ネタバレ

<カバー裏あらすじ>
京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。

いやーメチャ面白かったです。
いつもの双龍会は第一章で終わり、
本作のメインは大怨寺で行われる賭博大会・権々会(ごんごんえ)。
オリジナルのカードゲーム「鳳」で
まるで嘘喰いやライアーゲームのような騙し合いが展開されます。

大怨寺の七天狗とか実に私のツボを突いた設定でわくわくしますね。
風天坊、破軍坊、空摩坊、羅刹坊、金剛坊、水呪坊、虚空坊の七人で、
チャラついた坊主である虚空坊こと犀義一は良いキャラしています。
セカンドディールを見破られて寅彦に蹴っ飛ばされる空摩坊や
最終戦では下衆な本性を丸出しにする風天坊なども
出番は少ないながらも小物臭い魅力を発しています。

しかし「ガチャ」や「ソーシャルゲーム」の話が普通に出てくる辺り時代の流れを感じるなぁ。

権々会本戦は相手のカードをすり替えるイカサマ師に
桁違いの豪運を持つ天親家当主、
デッキを丸ごと任意の順番に並べ替える伝説の博徒と
当初の実力者たちが駆逐され、
ボスクラスの博徒たちが畳み掛けるように登場して
大いに盛り上がりましたね。

本作のメイントリックはトリック自体もさることながら伏線の仕込み方が上手い。
「窓一つが原因で大怨寺は滅ぶ」「時間を支配する」も
後になってまさにその通りだと言うことに気付かされる。

今出川終わった段階では西河ヨキと終南二郎は
本格的に登場していないが最終巻の河原町では出て来るのかな。
結局金剛坊と水呪坊を襲った犯人も謎のままだがこれも次回に引き継ぐのだろうか。

龍師決め台詞集

御堂達也
「指し手黙(もだ)すは棋士の瑕だ」

瓶賀流
「叡山電車で惑わず往けよ」

城坂論語
「言の葉吹きましょうか」

龍樹落花
「そんなら、落ちた花活けよか」
「落花狼藉、堪忍な」

大和
「念仏八丁、唱える余命は残しておいた」
「所詮、刃挽きの我が身なれば」

龍樹撫子
「埜戸の紅葉を往きなさい……龍樹流、紅朽葉」
「病葉、染め終えんぬ」

ささめきの山月
「聴くか、黄昏のささめきを」
「所詮、月より他に知る者もなし」
「ささめき哉、ささめき哉」


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