されど罪人は竜と踊る 16巻 永劫を夢見るままに

2/24 色々と加筆

以下ネタバレ

海底火山の隆起で座礁した豪華客船オルジ・アーンテス号
そのまま島と化した船島が死闘の舞台となる。

黒槍部隊やガングドラム事務所も参戦するが、
ほとんどは彼らも巻き込んだアザルリとの死闘に費やされる。
ルフグルにガングドラム、イェスパーにベルドリドが参戦し、
ガユスも様々な策を繰り出すものの、
アザルリは自身の圧倒的な強さと瞬時の状況判断力で尽く打ち破る。

「いやー、やっぱ俺様、人間大好きだわ」
「うーこれこれ。<異貌のものども>に<長命竜>に<大禍つ式>に
<古き巨人>に亜人とありとあらゆる生物を殺してきたけど、
あいつらダメだわ。知性や痛覚がないとか会話できないとか
死を恐れないとかダメダメですわ」
「アホ人間が出す苦痛と絶望の声は、他では代用できない」
「泣き叫ぶ人間は最高、苦痛の声をあげるみっともない人間が大好き!」
「俺より人間好きなやつは見たことがない!」


アザルリの包帯は
化学鋼成系第六階位<六方晶剛絃繭絲(ヴェル・ペイヤー)>
炭素を糸にして編み込んだ帯であり、
強固な鎧となり、無数の敵を切り刻む刃となる。
全身包帯で強者なのは結構いるけど包帯自体を武器にするのは珍しい。

カンザールで十五万人を殺した奥の手は
十一個の五次元の壺を連結させた超連結五次元壺
咒式の名前が無いのが残念だったが、
宙界の瞳入手後は、六次元超多様体を生成する
超定理系超階位<邪瞳大六天曼荼羅(オシリス・イシス)>を使用。
いつもの物理解説すらもよく分からないと地の文で認めるほどの意味不明咒式w


船内には貴金属を収集する趣味を持つ長命竜、輝けるゴボルグスクがいた。
熔解した鉄を吐き出す化学錬成系第五階位<灼熔黒鐵津波(クル・ダーレゴン)>を使う。
アザルリに噛ませとして斃されるかと思ったが最終的には生き残った。

ガングドラムの奥の手は、プラズマ生物である輝くアバナムの手。
ルフグルは八つの電極から雷を発射する
電磁雷撃系第六階位<丑虎八鼓雷迅嵐(ペル・クーナス)>を使用する。
ガングドラムはイラストが欲しかったぜ……

前はアンヘリオの腕から獅子を生み出す咒式と
同じ読み方だったイェスパーの奥義が
化学鋼成系第六階位<釿刄理適真王劔(プー・ウル・ソーン)>になっている。

どんな妙計奇策も絶対強者には勝てない。
遊びの達人が実際の殺し合いで勝ったためしはない。
ならばより上の強者の力を借りればよい。

十一章、十二章ともにガユスが死にそうになる引きで、
共に次の章で翼将が助けに来ると言うパターンだったw
登場人物表に載っていないイェスパーやベルドリドのみならず
クロプフェルやロリコンバロメロオ、オキツグまで参戦するとは。
カヴィラとジェノンはいないけど翼将オールスター回でした。

オキツグは拾壱の刀、童子切安綱を使い、
バロメロオは<天獄地獄百〇八景>で
首吊り画家ことドゥアーリ・ウォン・ウーフ作『誤次元の食卓』を具現化する。
天災が描いてたまたま五次元と繋がってしまった絵なので五次元の存在にも干渉できる。

クロプフェルは超定理系第七階位<熾御使神癒時遡杖(ラー・ファ・エイル)>を使用。
素粒子の時間逆行を拡大して原子から分子の段階で
時間を巻き戻し、あらゆる傷を完全に修復する。
され竜らしからぬ便利すぎる回復咒式だ。

アザルリと連絡を取っていた内通者は誰か、
ということも話の焦点になっていたが、
アザルリを脱獄させたのも内通者から連絡を受け取れたのも
宙界の瞳の効果とは気付かなんだ。
以前から凄まじい力を秘めている、という設定はあったけど
あまり表に出ることは無いから手段として使う事は思いもよらなんだなー。

オキツグの陸の太刀、妖刀・冥法村正
剣の一振りで六次元多様体を両断する。
今まで必死に抑え込んでいたように見えたのは何だったんだと
言うぐらいあっさりとした、だからこそ翼将筆頭の格の違いが分かる決着でした。


挿絵でテセオンのイラストがついに公開されたな。
七英雄のセガルカ変質者大賢者ヨーカーンと並び称される大魔術師らしい。

今回もエピローグで情報盛りだくさんだったな。
宙界の瞳は全部で八つあり、五匹の龍や大禍つ式、古き巨人たちが創ったもの。

ピリカヤは囮。ミルメオンから送られた間諜は別にいた。
<評議会>なる組織の間諜であり、<猫目>としての人格も持つ。
評議会はまぁ七都市同盟の百人議会のことなのかね。
後の猫目の台詞に他の大国は上げられているのに七都市同盟の名前が無いし。

アザルリの正体は元聖十二使徒のイェフダルで、
ワーリャスフも同じく、イェフダル追放後に入った十二使徒のマルブディアだった。
ある意味同類とはそういう意味で、
たまたま激突しただけじゃなく古くからの因縁があったのか。
そういや、アザルリにガングドラムの老化咒式が効かなかったのは、
次元咒式で無効化していたわけじゃなくて、
アザルリが生物として不老だからなのか。

そしてウーディースら他の世界の敵たちも登場。
てか前は名字だからあまり気にしなかったけど
ウーディースって「ユシス」の外国語読みなのかね。
エミレオとエミュレリオみたいに。

ゴゴールはアザルリに特別な敵意がある?
是空大僧正は今回金庫に入っていたが毎回入っている入れ物が違うのか。


前回は控え目だったアザルリの台詞も今回はキレッキレでした。
ヴィルヘルムやデスドレイン同様声優つかねぇかな。

童子切や冥法村正、ドゥアーリ・ウォン・ウーフについて事前に触れておいて
後半でホンモノ登場!という流れは本作でよくある展開だが、
だからこそいずれ出てくるんだろうなとわくわくさせられる。
芸術家を出してそれを後でロリコンの咒式と絡めるのは上手かったな。

これまではイェスパーとベルドリドを除けば絡みの薄かった
ガユス、ギギナと翼将たちにも関係性が構築されてきた。
ギギナにとってオキツグは目指すべき頂で、
ガユスにとっては逃げる時間を稼いでくれた勇者。
そしてガユスの中でヨーカーン株は爆下がり。

ヴィルヘルム「メルクリウス死ね」
ガユス「ヨーカーン死ね」


ガユスがオキツグの顔に見覚えがあると言っていたが、
以前旅をしていた東方の剣士がサナダ家の人間なのかね。
そしてアザルリに恨まれることになったガユスは
またも変態に目を付けられることになったな。

今回は上位翼将ら雲の上の存在の強さが描かれたけど、
今後世界を巡る戦いの主役となる彼らに
物語の主役であるガユスやギギナ、イェスパーやベルドリドはどうやって追いつくのか、
あるいは追いつかないままなのか。
ギギナやラキ兄弟はともかくガユスに急激なパワーアップはまず無さそうだが……
まぁ断罪者ヨルガが大業物級なのは何かのフラグだろうが……


面白かったらクリックお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント


tnanks

はじめまして。私は韓国人です。されど罪人は竜と踊のファンです。この作品が大好きで日本語を勉強中でもあります。悲しくも韓国は、この作品が人気がなくて発売が非常に遅いです。それで現在10巻まで限り出ませんでした。 それも昨年6月に発売されました。日本はもう16巻まで出てきたね。お陰でいい情報をたくさん知って行きます。 ありがとうございます。17巻の感想も期待します。

Re: tnanks

> はじめまして。私は韓国人です。されど罪人は竜と踊のファンです。この作品が大好きで日本語を勉強中でもあります。悲しくも韓国は、この作品が人気がなくて発売が非常に遅いです。それで現在10巻まで限り出ませんでした。 それも昨年6月に発売されました。日本はもう16巻まで出てきたね。お陰でいい情報をたくさん知って行きます。 ありがとうございます。17巻の感想も期待します。

はじめまして、されど罪人は竜と踊るは面白いですよね。
今のところ続きが最も楽しみなシリーズです。
新刊が買えないのは辛いですね。
ごぞんじの通りこの作品は残虐描写が酷いので多くの方が手を出しづらいのは確かですが……
こちらの感想がお役に立てたなら幸いですが、
一方で絶対に本編で先に読んだ方が良いので惜しくもありますね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://greensnake.blog70.fc2.com/tb.php/4218-4cc442e4

FC2Ad