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ニンジャスレイヤー マグロ・アンド・ドラゴン

てっきり7月末発売かと思っていたら結構早くに発売されていました。
表紙は前から期待していたデスドレイン、ランペイジ、アズールの所謂デスドレイン一味。

以下ネタバレ

今回はダークニンジャ、シテンノ、シャドウウィーヴ、
デスドレイン一味、ジェノサイド、サヴァイヴァー・ドージョーと
ニンジャスレイヤーのライバルたちをメインに据えたエピソードが見物です。
まぁここまで長くなるとされ竜やホライゾンと同じく
新規さんはより入り難くなっていますがw


【アット・ザ・レルム・オブ・ブラックウィッチ】

ダークニンジャ、パープルタコ、シャドウウィーヴの懲罰騎士組と
ザイバツを破門された女ニンジャ、ブラックウィッチとの対決。

無数のネズミと有毒バイオオポッサムを使役し、
自らも無数のネズミに分裂することで攻撃を回避するジツを使う。
高いカラテも持ち合わせ、懲罰騎士3人組を
同時に相手にしてもギリギリまで追い詰めるほどの難敵だった。


【ドゥームズデイ・ディヴァイス】

本作でも1、2を争うかっこいいタイトルだ。

デスドレイン組がメインになると死者の数が鰻登りになるな……
本巻のタイトルのマグロ・アンド・ドラゴンは
かつてゼンダがソバシェフ・ランペイジ事を起こす元凶となった企業で、
デスドレインらが襲撃する今回の大殺戮の舞台となる。

殺戮と言う点においてはデスドレインに一歩譲る印象のあったランペイジだが、
今回はランペイジ(暴れ回る)のニンジャネームを体現するように
アラクサマ地区で大量殺戮を繰り広げる。
サイバネアームの一撃は建物を破壊し、中にいる住民ごと皆殺しにする。
デスドレインのアンコクトンはいかにも大量殺戮に向いた能力って感じだが、
建物という逃げ場所がまるで意味をなさなくなるほどの
圧倒的なパワーも殺戮には適していることがよく分かる。

ランペイジのニンジャソウルはアカラ・ニンジャ
アカラはアカラナータ、不動明王のことでしょうな。
元はオニで鎧が皮膚と一体化したという逸話を持ち、
それを体現するように巨大サイバネアームと肉体を融合させている。

ニンジャスレイヤーVSランペイジ
ダークニンジャVSデスドレイン

ダークニンジャはパーガトリーの奸計により、
妖刀ベッピンやブレーサーを預けられていた状態だったが、
アンコクトンをカラテで跳ね除けるなど実力では圧倒していた。

アンコクトンってカラテで弾き飛ばせるんだ。
逆に言えば極めたカラテを持っていないとほぼ対処不可能と言う事か。

社会に復讐するためとか嘘の理由を
次々にでっちあげるデスドレインの話が面白い。
最後にはランペイジの動機をそのまんまパクるし。
「信じてくれよォ!」とか森久保祥太郎さんの声で自然に脳内再生されますね。

デスドレインが連れ回していた少女アズールがニンジャとして覚醒。
ヤモトよりもさらに若い14歳の少女ニンジャ。
不可視の獣を操り、デスドレインを助けようとする。
いつか自分で殺すために今は助けるということだろうか。
アズールのこの行動も、ダークニンジャがあえてデスドレインを殺さず見逃すのも、
全てはデスドレインの強烈な悪運の一環なのかもしれない。

ここで「大量殺戮が起こっていながら逃げようとしない人々」と言う描写を通して
ロード・オブ・ザイバツのキョジツテンカンホー・ジツの存在が明かされる。
人々の記憶や認識を操作するタイプのジツで、これに掛けられた人々は
例え間近で破壊行為が行われていようとそれを正しく認識できず、逃げることもしない。
ザイバツは闇の権力や暴力を使うだけでなく、
ジツを用いて直接的にニンジャ存在を隠蔽しているというわけだ。

ランペイジ
「全部だ!全部だ!全部だ!全部だ!全部だ!全部だ!」

ゼンダ!


ランペイジはニンジャスレイヤーに斃されここで死亡。
最期はザシキ・ダンジョンで出会った時と同じく、
メンポを破壊されたフジキドとゼンダが互いに素顔で向かい合う演出が良い。

デスドレインと森久保声のシンクロ率が高すぎる。
ニーズヘグやパーガトリーも登場するし、
是非ともドラマCD化してほしいエピソードですね。


【ミラーイメージ・オブ・デストラクション】

前の話からそのまま続く短めのエピソード。
激戦を終えたニンジャスレイヤーの前に現れた
グランドマスター、スローハンドとその直属のマスター級ニンジャ、
ジャバウォックブルーオーブ
そしてディテクティヴことタカギ・ガンドーと
パープルタコ、アイボリーイーグル、シャドウウィーヴ組との一戦。

ジャバウォックとブルーオーブ、
グラマラス・キラーズが出た時にはホモカップルの例として挙げられていたが
ニンジャ名鑑には「公私ともに密な関係にある」と書かれていた。
今回は顔見世程度だったので本番は最終決戦か。

影を複数のカラスに変え、更に弾丸にして銃に装填するディテクティヴのジツ。
ここでガンドーに頭を吹き飛ばされてアイボリーイーグル戦死。

シキベ=サンのメモリーを額に埋め込んでいるガンドーには
パープルタコのヒュプノ・ジツが通じない。
精神攻撃耐性は中々有用なスキルですね。

シテンノ最期の生き残りとなったパープルタコ=サンは
トラウマに苦しむ描写も追加されてシャドウウィーヴを冷静に退かせるなど
登場時は(もちろん今も)凄いビッチなのに
何か懲罰騎士組のヒロインみたいな扱いになってきている気がする。


【リターン・ザ・ギフト】

スリー・ダーティー・ニンジャボンドのジェノサイド側の続きで、
ジェノサイドが目当ての研究施設に辿り着いたところから始まる。
ちょうどそこにリー先生イモータル・ニンジャ・ワークショップの面々も到着しており、
ジェノサイドは傭兵ニンジャ、リストレイントに捕縛されてしまう。

「サラリーを上げろ」
「その意見は採用しないねェ」

仕事はきっちりするがリー先生の研究には全く興味の無い
リストレイントとリー先生の会話がちょっと小気味よい。

一方でINWを出奔し、ジェノサイドを付け狙うゾンビーニンジャ、
エルドリッチも現れる。
長らく巻末のイラストコーナーで何枚か採用されていた
エルドリッチがようやく本編に参戦。
楕円型の細長い顔立ちのデザインがジェノサイドと差別化されていてグッド。
二丁のソードオフショットガンとニンジャの伝統的武器である鎖鎌を使用する。
鎖鎌といえば我間乱の松本無楽が印象的だが、
エルドリッチも分銅で敵の脳天を叩き潰し、鎌で両断する。
古城のネクロ電解槽に入れられたジェノサイドは元の姿に戻る事はなかったが、
ニンジャの肉を喰らうことで肉体の崩壊を止められる新たな能力を獲得する。
今後はニンジャの肉目当てでストーリーに絡んでくるんですかね。

戦闘の進行に伴い、飛び散って来た液体を浴びて服が解け、
どんどん全裸に近づくフブキ助手w
最後は全裸になり、壁のタペストリーが落下して来て隠す。


【オペレイション・レスキュー】

サヴァイヴァー・ドージョー回。
時系列的にはナンシーがキョート入りしている終盤に当たる。

ケジメニンジャの回で登場したヨロシサン製薬のサブジュゲイター
ヨロシDNAコードを持つ者を強制的に服従させるヨロシ・ジツを駆使して
サヴァイヴァー・ドージョーを追い詰める。
バイオ筋肉を使っているサワタリは弱体化程度で済むが
他のバイオニンジャはさらに深刻で、
ディスターブドが液状化を封じられて早々に殺されてしまう。

影を操るガンドーのジツは夜間は使用できないことが判明。
影は光と共にあって初めて「影」という概念が生まれるということか。

その後主戦場は植物と一体化したバイオニンジャ、
ボタニックの暴走によって放棄された研究施設に移る。

この「暴走したボタニックがいるので長い間誰も近づけなかった研究所」という
シチュエーションを多方面で効果的に使っているのには感心しました。
サブジュゲイターのプロトタイプであるディスカバリーがまだ残っていたり、
研究員のデータも更新されていないから
元研究員であるサワタリのデータでも研究所のロックを外せたり……
サブジュゲイターの目的はディスカバリーを利用して
己のニューロン・プロテクトを解除することで、
研究所に入る理由を作るためにサヴァイヴァー・ドージョーを利用した。
このストーリーテリングの巧みさも「ニンジャスレイヤー」のスゴイところだと思います。

フジキドとガンドーはキョート城潜入のための暗号を手に入れる為、
サワタリは仲間を助ける為、両陣営はまたも共闘する。

サワタリに言わせれば非戦闘員を殺さないフジキドの
やり方は己の殺戮を免罪したいだけの戦士として惰弱な自己満足であるらしい。
被害者側としては理不尽な理屈であるが両者のスタンスが分かる会話である。

サヴァイヴァー・ドージョーの目的はサヴァイヴァルすること!
サワタリがディスカバリーを連れ出そうとする時の口上は
冷静に考えればサヴァイヴァルしてどうするのかと言いたくなるが
勢いはあるので何か格好よく見えなくもない。

最後にサブジュゲイターの目論見はヨロシサン製薬の
更に上位のニンジャに筒抜けだったことが明かされる。
オムラ・インダストリのオメガ同様、
バイオニンジャではない生身のニンジャなのだろうか。
どちらも最後に頼みにするのはサイバネでもバイオでもなく
ニンジャとしての力なのは中々面白い。


【トビゲリ・ヴァーサス・アムニジア】

跳蹴乙女×アムニジア

最終決戦前夜と思わせるエピソードで数々の重要情報が明かされる。

ユカノの正体は数千年を生きたリアルニンジャ、
失伝したニンジャ六騎士の一人ドラゴン・ニンジャだった。
まさかの不老ヒロインだったとは……
てか本巻タイトルのマグロ・アンド・ドラゴンのドラゴンはこちらのことでもあったのですね。

パラゴンが、ユカノが長い時を生きてきたニンジャであることを
古い絵巻で証明していくシーンで、

それはユカノに極めて似通った顔立ちと髪型!
そのバストは豊満である!

ここでそれを言うか!w
確かに現在と過去のユカノを結びつけるポイントであるけども。
むしろここで言わずしていつ言う!言うに決まっているだろ!的な勢いを感じたw
もはやユカノの決め台詞ならぬ決めフレーズと化していますね。

ダークニンジャの目的についてもここで明かされる。
ダークニンジャが常々言っている「運命」とは
彼の肉体はいずれ全てのニンジャの父祖であるカツ・ワンソーの依代と
なるべく定められていることであり、
マスター・クレイン、トータスはフジオが
その運命から外れぬよう監視していた。
デスドレインを生かしたのもその存在によって運命を乱すためだった。

ロード・オブ・ザイバツのニンジャソウルはニンジャ六騎士の一人、ソガ・ニンジャ
彼の使うキョジツテンカンホー・ジツを破らぬ限り
ニンジャスレイヤー達に勝ち目はないらしい。
その勝利の鍵となるのは「銀の鍵」……
シルバーキーが文字通りのキーパーソンになるのか。

電脳分野担当のグランドマスター・ヴィジランス配下のニンジャ、ストーカー
名鑑のイラストだとギザギザの歯の険のある眼鏡の女性で結構かわいいです。

自我を破壊されてキョート城を徘徊する凶悪ニンジャ、
ワッチドッグ、レッドクリーヴァーに追い詰められたユカノは
ついにドラゴン・ニンジャとして覚醒。
タイトルにもなったドラゴン・トビゲリで反撃の狼煙を上げる!

ユカノ「さっきのアンブッシュには何点貰えるかしら!」

ここでこの台詞を再び持ち出すのは上手い。
ヒロインが覚醒して自力で窮地を脱するのは燃えますね。

最終決戦前夜らしいエピソードを挟んで次回に続く。

近ごろは殆どのエピソードが神回と言っていい程面白いニンジャスレイヤー。
メインキャラの増加やキャラの掘り下げが進んだことはもちろん
ストーリーの方もロードとパラゴンの野望、ザイバツ内部の派閥闘争、
ダークニンジャの暗躍、そして無軌道なイレギュラーたるデスドレイン一味と
これら多くの要素がどう絡み合うかと最終決戦への期待を高めてくれる。

次巻はキョート・ヘル・オン・アース(上)
最終章は一巻丸ごと使うのかなと思いきや上下巻ですか。
まぁグランドマスターもまだ6人生き残っているしなぁ。
フジキドがネオサイタマからキョートに戻る
エピソードがまだなのでそれも収録かな。

ドラマCD特装版ではヤモトとシルバーカラスのエピソードである
「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」のドラマCDと
サウンドトラックが付いて来る。

ニンジャ名鑑には長い間載ってなかった
サヴァイヴァー・ドージョーの不死身ニンジャ、ハイドラがようやく掲載されています。
巻末イラストのサブジュゲイターらヨロシサン組のイラストが可愛い。


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コメント


ブルーオーブはTwitter版ではもっとドジッ子というかアホの子アトモスフィアを出していたのに書籍版では妙にかっこうよくなっていて残念(ぇ)。

Re: タイトルなし

> ブルーオーブはTwitter版ではもっとドジッ子というかアホの子アトモスフィアを出していたのに書籍版では妙にかっこうよくなっていて残念(ぇ)。

書籍版だとジャビー共々マスタークラスの強者アトモスフィアを発してましたね。

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