FC2ブログ

相州戦神館學園八命陣 感想

発売日の28日に通販で届いてずっとやっていたが3月7日にクリアしました。
去年から最も発売を楽しみにしていたゲームだが
その期待通り最高におもしろかったです。

以下ネタバレ


最初は晶、歩美、鈴子ルートのみ選べて、
3ルートクリアしたら最終決戦である水希ルートに行けるようになっている。
晶、歩美、鈴子の順で第五層、第六層、第七層と
攻略していくが3ルートの順番は好きに選べる。私は選択肢の順番通りに選びました。
メインとなる敵は晶が聖十郎、歩美が狩摩、
鈴子が百合香……と思わせて空亡、キーラも参戦し、
最終決戦の前哨戦みたいな濃い内容になっている。

本作の戦闘で最も独特なのが、
自覚の有無を問わず互いに合意を成立させることで
相手を型に嵌める
協力強制のルール。

多くのキャラにとっての切り札である
急段発動にはこの手順を踏む必要があり、
合意をいかに解釈するか、いかにして相手に合意させるよう心理誘導するか。
その駆け引きや手順のバリエーションで楽しませてくれます。

本作の戦闘では純粋な実力があるのは当然として、
戦闘における心構え、それも多寡では無く方向性が重要となる。


声優陣は皆さん最高の熱演を披露してくれましたし、
BGMも良曲ぞろいだった。
六勢力と甘粕のテーマは全て良曲だが
神野や空亡のテーマが疾走感のある曲だったのは嬉しくも意外だった。

発売前の情報や公式サイトだと、
さも「夢界で戦真館含む七つの勢力が争う話」と思わせて、
実は、個々人の思惑はあるものの、四四八と甘粕、
二人の盧生とその眷属同士の争いと言うのが本当の構図だった。
他にもこちらの予想の裏を掻く仕掛けが多々あり、
当初の予想とは全く異なるストーリーになっていた。



神野明影

ずっと声にエコーがかかっていてどこかで取れる演出なのかなと思っていたが
別にそういうことは無かった。無い状態でも演技聞いてみたかったな。
最終決戦ではある意味存在意義である水希への煽り……
というか駄目だしが冴え渡っていた。

「すごい馬鹿だし。
すごい可愛いし。
すごいかっこいい。
――大好き」
「ってなんなんだよそれぇ!自分の足で立ち上がったかと思ったら、
頼るのはまた男とか心底ふざけてるゥゥ!」


神野最終形態は今や珍しい正面から見るタイプのRPGのボスのようだった。
下半分が逆さまの巻糞になっているのね。
しかしそれ以外は各ルートでメインの敵役を張ることも無く
そこまで出番はなかったと言う印象だな。
水希を虐めることが一番で他は全て暇つぶしという本人の言に偽り無しとも言える。


柊聖十郎

生死之縛・玻璃爛宮逆サ磔
(しょうししばく・はりらんきゅうさかさはりつけ)

聖十郎に同情や憎悪を抱いた相手から能力を奪い、自らの病を押し付けるという
遊戯王で言うところのコントロール奪取した上に
ダメージも与えるような禁止カード級の効果。
最後は癒しを求めすぎたあまり、晶の急段で
シモッチによる副作用のごとくライフゲインがダメージに反転して倒されました。

剛蔵との親父同士の殴り合いは燃えますね。
四四八・晶戦と剛蔵戦のCGは聖十郎の邪悪さがよく表情に出ていてよい感じです。

前半と後半で2回四四八と戦って敗北しているが、
個人的には最初の倒し方の方が
「憎まないのは無理だから仲間に助けてもらう」と合理的なので好みだったかなぁ。
てか後半戦は実際には恵理子殺していないことが明らかになった後だし、
実際に恵理子殺していたらあの境地に至るのは無理だと思うなぁ。

この手のキャラはどれだけ鬼畜外道を貫けるかが評価の分かれ目なんだが、
最後は人の愛や善意を不快にしか感じず、
恵理子に愛されながら地獄に落ちるというオチは良かったかと。


壇狩摩

軍法持用・金烏玉兎釈迦ノ掌
(ぐんほうじよう・きんうぎょくとしゃかまんだら)

立ち絵の笑顔がステキその1。
適当にやっても最後には勝っているという
いわば敵側のラッキーマンという扱いにくい設定だなぁと思っていたが
蓋を開けてみれば主人公サイドの支援役というすごくおいしい役回りでした。
増田俊樹氏のがちがちの広島弁も聞いていて心地良いですね。
二次創作で出す時はすごく大変そうだなぁと思うけど。
戦真館の記憶喪失の原因は狩摩で、
序盤で「こりゃあお嬢にどやされるのう」と言っていたのはそのせいだったのか。
彼の強運に理由は無く、自らに型を設定すると弱点が生まれてしまうってのはまさにその通りですな。



キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワ

鋼牙機甲獣化帝国
(ウラー・ゲオルギィ・インピェーリヤ)

立ち絵の笑顔がステキその2。
序盤、単身で甘粕に挑んだあたりから嫌な予感はしていた。
6章で主人公らを見下しながらメタメタにするところがカッコ良かったが
その直後に空亡にメタメタにされたので空亡好きとしては複雑な気分だった。
しかし鈴子ルートからその真の姿が明かされ、
右肩上がりで存在感を増していった。
見下し貴族口調とたぶん素の女の子口調の演じ分けは
さすがベテランさんだなぁと思いました。


辰宮百合香

敵中心のPVで流れていたのは百合香のテーマ曲だったのか。
本人は戦わないので主に宗冬の戦闘シーンで流れる曲になっているが。

淳士、宗冬、狩摩(は、よくわからんがw)から好意を寄せられ、
なおかつ鈍感というある意味乙女ゲーの主人公のような立ち位置。

序盤で他勢力から言われているほど恐ろしいキャラでは無かったなぁ。
甘粕や聖十郎ほど人様に迷惑かけてないからそう思えるのかも。
終始血みどろで殺伐とした物語の中、
ふわふわした印象を放っているがまぁそれは狙い通りなのだろう。


幽雫宗冬

穢跡金剛禁百変法
(えしゃくこんごうきんひゃっぺんほう)

最初に神野と対決した時、初めて協力強制の説明が出たんだけど、
そこで一例として出たのが「右と左」に関する能力で、
最終ルートで明かされる宗冬の急段も
また「右と左」に関係する能力だったってのがにくい演出よね。

淳士とのライバル関係は全く予想外でしたな。
両者が相対するCGがあってもいいぐらいなのだけれど。


百鬼空亡

オン・コロコロ・センダリマトウギソワカ
六算祓エヤ滅・滅・滅・滅 亡・亡・亡


関東大震災の化身。
赤い髪に一つ目、顎から首のあたりにびっしり張られた咒符と
人型のデザインがかなり好みです。
鬼面衆と同じく立ち絵で登場する機会ほとんどなかったけど
最終決戦で横向きのCGがあって良かった。


甘粕正彦

斯く在れかし――聖四文字
(あんめいぞぉぉ いまデェェウス)

声は伊藤健太郎氏。
声質的には悪役向きではあるが割と善人役が多かったけど
私が知る限りでは初のラスボスですね。
「伸びろ蛇尾丸!」みたいなテンションでリトルボーイやツァーリ・ボンバをぶっ放す。

1週目のループでついはっちゃけて四四八たちを全滅させてしまい、
最終決戦でもついはっちゃけて神々の黄昏で世界を滅ぼしかけた。
うっかりを超える「つい」で何もかも台無しにしてしまう男。

名前は史実の人物から取っているが設定面は全然関係ない。
まず教科書に載らないような
微妙にマイナーな歴史上の人物と言う点ではラインハルトと同じである。
ラインハルトなんてムダヅモ無き改革じゃ雑魚扱いだったんだぜ……



晶ルート

最初にクリアしたルートだけど
こちらは予想通り聖十郎がメインの敵になっていました。
剛蔵とセージの親父同士の殴り合いが熱すぎた。


歩美ルート

なんか嘘喰い+ハチワンダイバーみたいな展開だった。
例え勝負に勝っても賭け分を取り立てられる
暴力が無ければ意味がないのは嘘喰いの世界ではもはや常識。

何かある意味怪士ルートだった感もある。


鈴子ルート

ある意味歩美ルート以上に狩摩が大活躍するルート
台詞も多いし、詠段クラスに力を落としながらも空亡相手に渡り合うところが熱い。

「つまり壇狩摩様の正体は、傑作セイギの味方だったっちゅうことよなぁ」

淳士と宗冬が背中合わせて戦うシーンが格好良い……って
このために淳士に背中を向けた立ち絵を用意したのかな。

四四八を目覚めさせる時の鈴子が海の中にいるようなCGが美麗でした。


水希ルート

水希と神野の因縁、邯鄲の真実と矢継ぎ早に事の真相が明かされる。
これまでの出来事は現実世界だと思い込んでいた時代も
含めてすべて邯鄲の夢の中の事……というのは
割と露骨にヒントが散りばめられていたこともあって
わりとあっさり明かされました。
四四八たちは本来大正時代の人間で、打倒甘粕のため邯鄲に突入した。
思えば四四八の愛読書が八犬伝なのは現代でも問題ないにしても、
子供の頃の彼らが八犬伝ごっこをして遊んでいた、というのは
現代っ子にしてはちょっと不自然だったかなぁ。

過去のトラウマが原因で今まで実力を封じていた水希。
基礎を極めているから強いってのはテニプリの白石を思わせるスタイルですな。

邯鄲を制覇した四四八は夢を現実に持ち出すことが可能となり、
現実の大正時代で戦真館VS甘粕軍団との最終決戦が始まる。

キーラの鋼牙兵の銃撃を夜叉が無数の刃で迎撃するところが
序盤の再現って感じで燃えた。

淳士が百合香を好きになった当たりの話はもちと掘り下げて欲しかったかな。
栄光と野枝の話もそうだが夢に入る前の
戦真館のエピソードはあえて描写しないようにしているのかな。

いつも最後は宇宙じゃマンネリなのか
今度は最終決戦の場所が宇宙じゃありません。

四四八「夢に頼っている限り、お前の勇気は越えられないッ!」

甘粕の展開した神々の黄昏に生身で突貫する四四八!
その姿こそ甘粕が求めた勇者そのもので、ここでも協力強制が成立している。
そう言う意味では確かに馬鹿では無く理詰めで辿り着いた正答ではある。

甘粕「俺の宝と、未来をどうか守ってくれ。
おまえにならすべてを託せる。万歳、万歳、おぉぉぉぉッ!万歳ァィ!」


最後の四四八の切り札が、邯鄲の夢を体験しながら
現実に何も持ち帰らないという盧生の故事をなぞっているのは
美しい終わり方である。

ヒロインそれぞれにEDがあるんだが
EDムービーが飛ばせないこともあって回収がちと面倒だった。


今回も能力バトルものでは最高峰に位置するおもしろさでした。
敵ボスが急段・顕象するところが一番盛り上がるのだが、
設定上仕方ないとはいえやはり百合香、神野、空亡のも見たかった。
やはり技や能力に仰々しい名前を付けるのは重要ですよ。

しかしタイトルの「八命陣」は作中に出ることは無かったな。
てっきり四四八の急段か終段がそれになるのかと。

次回作では、「この神野!聖十郎!」言って罵ったり、
スーパー邯鄲大戦が作中で登場したりするのだろうか……

この後は辰宮や空亡の元ネタである
帝都物語も読み進めて行こうと思います。(全巻購入済)


面白かったらクリックお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


スポンサーサイト



コメント


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://greensnake.blog70.fc2.com/tb.php/3826-29b209e3