
さらば、反逆の日々
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「八年ぶりにお兄様の顔を見ました。
それが人殺しの顔なのですね、
おそらく私も同じ顔をしているのでしょうね」
「やはり、今までのフレイヤはお前が・・・」

「はい、止めるつもりでした。
お兄様を・・・たとえ、お兄様が死ぬことになったとしても。
ですからお兄様にフレイヤを、
このダモクレスの鍵を渡すことはできません」
何つーか・・・
この兄妹はお互いの事ばかり考えていて
巻き添えになって死ぬ人々の事を
全く考えていませんね。
たとえ・・・の後に続くのは何万人殺してでも、だろ。
必要なのは、ルルーシュを殺す覚悟じゃなくて
罪無き人々を殺す覚悟だよ。
まぁ、考えていたとしても実行するなら同じ事です。
泣きながら殺しても、笑いながら殺しても、
殺される側には何の関係もありません。

「お兄様がギアスを使われたとしても!!」


「ナナリーにギアスを使う?
そうだ、俺は何度も望んだはずだろ?
せめてナナリーの目だけでも見えるようにしてやりたいと。
しかし、王の力、絶対遵守のギアスも
肝心のナナリーにだけは掛けられなかった。
では今なら、いや駄目だ!」

「ナナリーの意思まで
ねじ曲げたら、俺は・・・」
この期に及んで、
ナナリーにギアスを使う事を躊躇うルルーシュ!
最終最後のシスコン炸裂ですwwww
ブリタニアの兵士達にはあんなにあっさりギアス使ってたのになぁ。
意志を捻じ曲げて、フレイヤが支配する死地に送り出していったのになぁ。
本当、自分が大切なもの以外はゴミ同然ですね。
これこそがルルーシュの本質なんだから、人々の未来の為とかいっても
説得力が無いとかそういう問題じゃなくてキャラクターとして合わないんですよ。
アバンの後、普通にオープニング始まりました。
余裕あるなオイ・・・

「あなたはここにいちゃいけない。
あなたを倒し、ルルーシュを止める!!」
いつもながらギアス世界の住人は
腹を割って話し合う事をしませんねw
カレンは最後の最後の最後まで本当の事を
知らされないまま戦いに望むことになりました。
結局、それが彼女のアイデンティティだったということでしょうか。
まぁ、スザクからすれば作戦完遂まで
紅蓮を足止めしておけばいいので
戦いを避ける理由も無いんだろうが・・・

戦闘開始の場所が『11』
すなわち日本である事も小粒ながら上手い演出ですね。

「主無き力など!」

「何かに頼る、弱い男」
然り。だからこそ、誰にも頼らず全ての枷から解き放たれて、
ゼロへの復讐のみに燃えるかつてのオレンジは大好きだったんだがなぁw

藤堂さんがまた出撃すると聞いてワクワクした俺。
よっしゃ、今度こそ死んでくれるか?ってな。

「お兄さまに、この世界を手にする資格はありません。
ゼロを名乗って、人の心を踏みにじってきたお兄さまに」
「では、あのまま隠れ続ける生活を送ればよかったのか。
暗殺に怯え続ける未来が望みだったのか。
お前の未来の為にも」
じゃあさ、黒の騎士団とか日本解放とか面倒くさい事しなくても、
21話のようにルルーシュ自らブリタニア帝国に乗り込んで
ギアスで皆を従えて皇帝になっちゃえば済む話じゃなかったの?(ぉ

「いつ私がそんな事を頼みましたか。
私は、お兄さまと二人で暮らせればそれだけでよかったのに」
いつそんな事頼んだよ?
ルルーシュ最大のアキレス腱が来ました。
今までやって来た事は、ナナリーをダシにして
自分のやりたいようにやって来たに過ぎないのよね。
ゼロ時代のルルーシュに言えば相当効いただろうな~~w
今のルルーシュはつまらない小利口さを身につけているので、
かつての面白味はありません。

「しかし!現実は様々なものによって支配されている。
抗う事は必要だ」


「そのために、レジスタンスとして戦ってきたのよ!」
「組織を使うという手だってあったはずだ!」
「その組織に、システムに入れない人はどうするの!
それは違うって、どうやって言えばいいのよ!」
独裁制の弱点、トップが無能だとそれを糾す人間がいないことだな。
糾すには組織の外から武力で叩くしかない。

「高いところから偉そうに言うなぁ!!」
よし、よく言った。
ようやくゼロの呪縛から逃れて、
自分の心で物を言う事ができたな。
歪んだ体制に抗う反逆者こそ、本来の彼女のキャラクターなのだから。
終盤のルルーシュとスザクは“高み”から、
即ち、物語にとって都合のいい考え、人々が喜びそうな考えに寄って
全てを見下ろしているようなところが好きになれないですね。
常識や良識に逆らってこそ、キャラの魅力は生まれるもの

「組織に入るしか無い人はどうなる!
正義とは・・・!」
真面目に組織に仕えている人がいて、
けれどもその組織が間違っているといわれても、
おいそれと簡単に組織を抜けることはできないよね。
体制の中から変えるか、外から変えるか。
志は同じでも、やり方の違う二人。
R2ではず~~~っとスルーされてきた
二人の本来の理念がようやくクローズアップされました。
少々遅すぎたきらいはあるかな。
この二人の間には常にルルーシュが入っていて、
スザクはルルーシュへの反発心、
カレンはルルーシュへの依存心を第一としており、
そのせいでこの対立の図式は無視され続けてきました。
ルルーシュという邪魔者が消えた事で、
ようやく真っ向からぶつかり合う事ができたわけです。
カレンとスザクの台詞の応酬は聴き応えあったよ。
やはり、戦いとは命を取り合いながら
互いの主義主張をぶつけ合うもので無ければならない。

「侵略者のやり方に従えば、その行為を認めたことになる」

「何で皆俺をバカにするんだよ―――ッ!!」
バカだからだろ(即答

「でも戦争は発明の母って言うよね」
「プリン伯爵はその先にある人間を見ていないからさ」
そんな事言っても流されているだけで何もしないのが
ロイド伯爵のキャラクターとしての限界ってことね。
真に科学者を名乗るなら、
科学の発展の為だけに戦争を起こすぐらいやってみろ!!
観賞する側からすれば・・・
人間なんてものは文学や科学を生み出す為の
都合のいいシステム、働きアリに過ぎない。

「人は、世界は、こんなにも思い通りにはならない」

「だから思い通りにしようっての!それは・・・」
まぁ誰だって人の意志を自分の思い通りにしたがるもの。
それは誰も変わらない。違うのは程度の差だけ。

「それは卑劣なのです。
人の意志を捻じ曲げ、尊厳を踏み躙るギアスは!」

「ではダモクレスはどうだ。
強制的に人を従わせる、卑劣なシステムでは無いのか」
まぁ、ギアスに比べると確実性という点で劣りますが。
どちらも道具に過ぎない。重要なのは使う人の問題。
そして人の心は不安定ゆえに、この問題には決して結論は出ない。

「ダモクレスは憎しみの象徴になります。
憎しみはここに集めるんです、皆で明日を迎えるためにも」
スパロボのDCや、イフリートの神貫の考えみたいに、
強大な悪を生み出して、そこに憎しみを集中させる事で
人類を統一させようという手法ですね。
まぁそんなに人の心は単純じゃないよと言いたいですがね。
スーパーロボット大戦だって、DCが滅んだ後も
その理念を都合よく解釈したノイエDCという組織が
誕生してやっぱり人類同士で争っていますしね。
コードギアスの後にはネオブリタニアや新生黒の騎士団といった
当初の理念を歪めた、カリスマだけを利用した組織がいずれ誕生しますよ。

(そうか、ナナリー・・・お前も・・・なら・・・)

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!
ダモクレスの鍵を渡せ!!」
ついにナナリーにギアス使用!!
ナナリーの自立を知ったルルーシュは
ナナリーにギアスを使う事を決断する。


「どうぞ、お兄さま」
ルルーシュ鼻血ものの笑顔と台詞ですw

「記録、終了」


「まだまだぁ!!」

「爆散!!」

「記録せよ!ジェレミア・ゴットバルトを!」

「お前に敗北をもたらした、
記念すべき男の名前だ」


サザーランドジーク→サザーランド→最後は生身でモルドレッドを撃破。
ギアスキャンセラーでアーニャの書き換えられた記憶を解除する
やっぱり敵だったらいいのになぁと思わずにはいられない。

輻射波動もシールドエナジーも尽き、がっぷり四つに組む二機。

「決めきれない!
ギアスの呪いを使っているのに!
カレン、何て強さだ」

「スペックはこっちの方が上のはずなのに、
スザク、これだけの力が、何で!!」
スペックが上って・・・
ロイドにセシル何やってんだお前らはぁ!!
味方側のどの機体にも掣肘しきれない化け物作ってどうするんだよ!!





ランスロットは紅蓮を追い詰める
しかし、紅蓮の腕はランスロットのコクピットに突き刺さっていた。
紅蓮も落下するが、トリスタンが救出する。


ランスロット爆砕
これだけ死亡したとは思えない男も他にいるまい。
ギルフォードですら生きてたのに、
あのスザクが機体の爆発ぐらいで死ぬもんかい。

「ナナリー、お前はもう立派に自分の考えで生きている・・・
だからこそ俺も俺の道を進むことができる」

「ありがとう・・・愛している、ナナリー」
最後にようやく告った!!



「使ったのですね、ギアスを。待ちなさい!!
お兄様は悪魔です!卑劣で、卑怯で・・・
なんて・・・なんて酷い・・・」
ルルーシュが酷い男だって事はよく解っていたんじゃないですか?
ギアスを使われることも覚悟していたんじゃないですか?
まぁ、結局ナナリーには、殺す覚悟はあっても
戦う覚悟は無かったって事なんですかね。
戦いとはフレイヤのスイッチを押すだけではない。
身を守らなければ勝利はつかめない。
自分に臆病に、他人に冷酷にならなければならない。
攻めと守りは表裏一体。
殺す為に身を守り、身を守る為に殺すのだ。
せめて、ゴーグルつけるとか、ゴーグルつけた兵士を
護衛においておくとかしなきゃ・・・
そういや、シュナイゼル陣営はギアスが瞳を通して
発現する力である事を知らないのかな・・・
ギアス嚮団の資料を調べれば解るはずなんだが・・・敵へのリサーチ不足ですね。

フレイヤをぶっ放すルルーシュ
ひでぇ・・・これで死んだ奴は完全な無駄死にだよ・・・
この悪すぎる表情がたまりませんねww


「全世界に告げる。
私は神聖ブリタニア帝国皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである。
シュナイゼルは我が軍門に下った。
これによってダモクレスもフレイヤも全て私のものとなった。
黒の騎士団に私に抵抗する力は残っていまい。
それでも抗おうというならば、フレイヤの力を知ることになるだけだ。
我が覇道を阻む者はもはや存在しない。
今日この日、この瞬間を持って世界は我が手に落ちた!」


「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!
世界は、我に従え!!」

「オール・ハイル・ルルーシュ!!」
そして2ヵ月後・・・

神聖ブリタニア帝国第99代皇帝にして、
黒の騎士団CEO、
超合集国、第二代最高評議会議長であらせられる、
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様のお姿が見えました

そして御覧ください
愚かにも、ルルーシュ様に反逆した者達が、
処刑場へと運ばれていきます
なつかしの拘束ルックw
天子の拘束ルックとかレアだよね。

枢木スザク 享年18歳


我らがルルーシュ様は、ついに世界統一という
偉業を成し遂げられたのです
ルルーシュ様に栄光あれ、
オール・ハイル・ブリタニア!
オール・ハイル・ルルーシュ!

その前に立ちはだかるのは・・・・・ゼロ!


人間じゃねぇぇぇぇぇぇぇwwwww

「行け、仮面の騎士・・・」


ゼロの中身はスザク
ナイトオブゼロとは、ゼロ自身の事でもあったのだな・・・
武器は皇帝ルルーシュの目玉剣。
あの時剣を振るっていたのはこの伏線だったのか・・・

「スザク、約束通りお前が俺を殺せ。
予定通り、世界の憎しみは今、俺に集まっている。
後は俺が消えることで、この憎しみの連鎖を断ち切るだけだ。
黒の騎士団にはゼロという伝説が残っている。
シュナイゼルもゼロに仕える。
これで世界は軍事力ではなく、話し合いという
一つのテーブルに着くことができる、
明日を迎えることが出来る」
世界中の全ての憎しみをルルーシュに集めて、
ゼロの手でルルーシュを殺させる。
ルルーシュが死んだ後の世界の事はゼロ=スザクに任せる
だからシュナイゼルにゼロに仕えよというギアスを掛けたのか・・・
まぁ、ナナリーと同じく、人間はそんなに解りやすくは無いとは言っておこう
人間はもっと単純で複雑で、愚鈍で聡明で、
善を愛し悪をも愛する生き物なのだから。
この為に、数多のブリタニア兵士の意思を捻じ曲げて死地に送ったのだから、
世界を多少マシにするには過ぎた犠牲だった気もする。
まぁ、既に彼らは人の命を質ではなく数で計っていますからね。
今後100年の世界を良くする為なら、数千人の人生ぐらいお構いなしって事です。

「なぁスザク、願いとはギアスに似ていないか?
自分の力だけでは敵わない事を、誰かに求める。
俺は人々の、願いという名のギアスにかかる。
世界の明日の為に」

「ルルーシュ、お前は、
人々にギアスを掛けた代償として」

「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
名台詞来ました。
まさに今、ルルーシュは撃たれる側に回ろうとしています。

「スザク、お前は英雄になるんだ。
世界の敵、皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアから
世界を救った救世主・ゼロ」
それが、ゼロレクイエム!



刺した――――!!!


「ル、ルルーシュ・・・」



「これはお前にとっての罰だ。
お前は正義の味方として仮面を被り続ける。
枢木スザクとして生きることはもうない。
人並みの幸せを全て世界のために捧げてもらう、永遠に」


「そのギアス、確かに受け取った」
とりあえず、自分が死んだ後はお前らで頑張れよという
放任主義よりは大分マシだったので、その点は評価できるかな・・・



ナナリーはルルーシュの手に触れることで、兄の本当の心を知る
サイコメトリー能力はこの為だったのか・・・
死ぬ寸前の人間から考えを引き出すには有効な手段ですね。


「そんな・・・お兄様は今まで・・・
お兄様、愛しています!!」
ナナリーはルルーシュの手に触れ、兄の真意を知る。
ナナリーも告白。
何だ、お二人さん相思相愛やんけw
シスコンとブラコン、お似合いだよw

「あぁ・・・俺は世界を壊し・・・
世界を創る・・・」

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア・・・死す!
いつもながらこういう時はハラハラさせられる。
もしかすると生き返るんじゃないかってな!
ああ、死んでよかった!
ちゃんと死んでよかったよ!!
そうそう、死ななきゃ駄目なんだよ!
どいつもこいつも生にしがみつく
腑抜けた輩ばかりの中で、
お前は死を持って、
人としての輝きを見せ付けてくれた!!
しかも、妹の傍で死ねるなんて・・・
シスコン冥利に尽きるというものですよ。
この為にナナリーは生かされていたのね。
見事なりルルーシュ!
お前は死をもってしても私を魅了した!!

「魔王ルルーシュは死んだ!!」

「ずるいです。私は、お兄さまだけで良かったのに。
お兄さまのいない明日なんて・・・」



兄の遺体に泣きすがる妹・・・
そして周囲から湧き上がるゼロコール・・・
この状況は奇しくもスザクがユフィの
死を看取った時とシンクロしています。
スザクの『復讐劇』としては実に皮肉な形に収まりました。
ルルーシュ死んだか。
主人公が死ぬなんてかなり意外なはずなのに、
コードギアスでは別に意外でも何でも無いのが
この物語の特異性を如実に現している気がします。
主人公の死が意外どころか当たり前、
最も安穏な結末だなんて作品は早々無いはず。
ユフィの事件が、フレイヤの誤射がそれを証明している。
個人の死とは、実は最も平穏な結末なのだと・・・・
むしろルルーシュ以外の死者が少なすぎます。
しかし・・・・・・
ルルーシュがゼロに殺される
コードギアスにおける“二人”の主人公。
登場人物の誰もが、“彼ら”の存在感に追いつく事はできなかった。
ならば、物語に幕を引くのはこの“二人”以外にありえない。
物語として、これを上回る結末は他に思いつかないかな。
コードギアスはルルーシュの物語。
ならば、物語はルルーシュの死を持って完結しなければならない。
これまでの戦いも、理念も、
ルルーシュの死に最もふさわしい舞台を作り上げる為にあったのだろう・・・

ダモクレスというシステムよりも
ルルーシュという一個人の方が憎しみを集めやすい。
ならば、ナナリーとルルーシュのやり方を分けたのは、
結局は効率の違いだということなのだろうね。


扇は首相になりました。




ジェレミアはアーニャと共にオレンジ畑を耕していました。

コードギアス 反逆のルルーシュ 完
ガンダム00の番宣にようやくグラハム・エーカー登場
何か、えっらい奇抜なカラーリングやな。
終わった・・・・・・!
とりあえずはその一言です。
24話が個人的に酷かった事もあって、
最終話にはさして期待してなかったんですが・・・・・・
期待していたほど突き抜けはしなかったが、
予想していたほど酷くは無かった。
そんな感じ
もう細かい事は放っておいて
ルルーシュの死
をしっかり描いてくれた事には賞賛の一言。
本当、ルルーシュが死んでよかったですよ。
悪は死ななければならない。
人が死なない物語は弛緩してしまう。
善人ならともかく、悪人の生存はそれだけで物語をぬるくしてしまう。
あと、星刻は仮病確定
これから、病気なのに中々死なない奴がいたら
「星刻みたいだ」と呼んでやりましょう。
ギルフォードは何で生き残ったのかさっぱりわかりません
この両名は確実に死ぬべきだったと断言できます。
良い点
ルルーシュが死んだ
カレンがスザクに勝った
マトリョーシカジェレミア
ルルーシュ&ナナリー、互いに愛の告白
悪い点
生き残りが多すぎる
飛び抜けた意外性は無かった
未解決の伏線(ギアスの起源、ロイドとラクシャータの事件)
とりあえず、小説や裏設定で語るというのは
解決したとは言いません。
<総評>
嗚呼・・・本当に終わったのね。
この半年間、思考の大半をギアスに支配されていた気がしますよ。
ギアスに縛られ、来週のギアスに一喜一憂して
予想と期待の堂々巡りを繰り返したものです。
総合して言うなら、はっきり言って最高傑作。
今期はおろか、今まで見てきたアニメと比べても・・・
圧倒的に飛び抜けた名作だった。
これほどまでに、1話1話の密度が濃く、
毎週が楽しみだった作品を私は他に知らない。
感想を書くのも他とは比べ物になら無い程力とやる気が篭ってました。
何か文章がどんどん沸いてくるんですよ。
ルルーシュの悪事を指摘するのが凄く楽しいんですよ。
この作品を傑作たらしめている要因は・・・
先が見えない
これが他の作品と一線を画す点でしょう。
このコードギアスは、視聴者の予想を裏切る、
その一点に絞って物語を構築してきた。
ゆえに、その世界観として設定されたのは
“悪の主人公”“正義の無い世界”だった。
ルルーシュにもブリタニア帝国にも、確固たる正義は無い。
ブリタニアや中華連邦は腐っているが、
ルルーシュも目的の為に罪も無い人々を多数犠牲にしている。
正義が勝つのが当たり前の他作品とは違い、
この作品ではそのルールは通用しない。
だからこそ、先の読めないシナリオが作り出せた。
他の作品が、おぼろげながらもエンディングへのレールが見えるのに対し、
この作品にはレールすらなく、どんな結末に着地するのか予測不可能だった。
それが私の興味を多いに惹きつけてくれた。
また、キャラを結構容赦なく殺すのも好印象。
ユフィやシャーリーに死亡フラグが立った時には、
どうなるのか気になって気になってしょうがなかった。
気づけば・・・過剰なまでに登場人物の死を期待している自分がいた。
悲劇の描写が実に秀逸。
ユーフェミアの虐殺、
黒の騎士団を見捨てて妹に走ったゼロ、
人を信じたばかりに殺されたシャーリー、
スザクによるフレイヤ誤射・・・
コードギアスにおいて
最も天才性を感じるのはこの部分である。
誰かを守ろうとしても、善意をもって接しても、
すれ違いと偶然によって悲劇は起こってしまう。
その悲劇の悲劇性をしっかりと描ききってくれた。
特にユーフェミアの事件は、およそ私の予想の全てを突き抜けてくれた。
アニメを見てあれほどの衝撃を味わったのは初めてだ。
その悲劇による意外性があまりにも魅力的で刺激的だったからこそ、
それ以外が少々物足りなく思えたのは否めない。
コードギアスの本当の旨みは悲劇にあり、破滅にあり、
それによって生じる憎しみの連鎖にある。
愚かさで、あるいは賢さで、
善意と悪意、必然と偶然、それぞれの愛憎が積み重なって
完成された悲劇は一種の芸術作品だ。
だからこそ、終盤で提示された
予定調和的な解決が色あせて見えたのも当然の事だろう。
完全なる正義が存在しない事で、
コードギアスは誰にも予測のつかない物語を創り上げた。
どんな結末でもありうる物語・・・
私は断然バッドエンド希望だったのだが、
人には人のコードギアス観があり、人によって望む結末は千差万別であろう。
コードギアスとは・・・
ルルーシュによる強者に抗う反逆の英雄の物語であり、
あるいは姑息な手段を使って多くの犠牲を生み出す覇業の物語であり、
また物語など一切お構い無しに
登場人物一個人にのみ執着する見方もありうる。
そういった、千差万別な解釈が出来るところが、
コードギアスの優れた部分ではなかろうか。
しかし、終盤に入ってきて、およそ物語における正義は固定化されてきた。
ルルーシュが正義で、シュナイゼルは悪。
即ち、価値観の押し付けが顕著になってきたのだ。
私にとって終盤の展開を受け入れがたいのはその為なのだろう。
コードギアスは、ルルーシュがギアスを得たところから始まり、
ルルーシュの死をもって完結した。
コードギアスはルルーシュの物語であり、
ルルーシュそのものとも言えるだろう。
悪を成し、同時に善を成す。その簡単には計れない彼の人格は、
不安定で未知数なコードギアスの物語とシンクロしている。
主人公が元いた組織を追放され、そして敵側の皇帝になる・・・
こんなシナリオが実に違和感無く受け入れられてしまうような
主人公は創作世界において極めて希少なのではなかろうか。
まして、これほどのエンターテインメント性、メジャー性を
兼ね備えた作品は他に皆無と思われる。
私としては、ロボット、シリアスというジャンルでは
これを越える作品は無いし、
今後も出てくるかどうかは怪しいものだ。
『主人公が何かに挑む』のではなく、
『主人公が話の中心にいて、
話を牽引しあるいは弄ばれる』
その段階に達せているものすら殆ど無いのが現状である。
予定調和の限界を超えても、続けて脚本、意外性、キャラクター、世界観設定という
様々な要素を詰め込まなくてはならない。
好みの要素をなるべく排して作品を評価するならば・・・
『他とは違う』の一点に絞って評するしかない。
なお、現時点で唯一匹敵するレベルなのは
「ぱにぽにだっしゅ!」だったりする。
すなわち、ギアスに届きギアスを超え得る作品とは・・・
ギアスとは全く別の魅力で勝負するか、
ギアス以上の意外性を備えた作品しかありえない。
コードギアスを通して学んだ事は・・・
期待すれば裏切られる
期待しなければ裏切られない
ということ・・・
コードギアスに対して私は少々過度な期待を寄せすぎたようだ。
ゆえに、終盤もいまいちに感じてしまったのだろう。
これを反省材料として、これからはなるべく期待せず、ありのままを楽しむとしよう
コードギアスのように、先が全く読めない作品が現れればの話だが・・・
むぅ、まだまだ語り足りぬ!
なので、今後もコードギアスにまつわる記事を書いていこうと思います。
キャラクター別の感想や、ネタ感想ファイナル、そしてさらなる総評はまた別に書きます。
よろしければまたお越しくださいませ。
コードギアスは最高だ!!
オール・ハイル・ルルーシュ!!
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