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厭魅の如き憑くもの/三津田信三

本格ミステリの賞で上位に入っているシリーズと聞いて読んでみた。
ホラーは苦手なのでこれまでは少し敬遠していたのだが、
結論から言うと大変面白かったです。

以下ネタバレ


ホラーとミステリの融合という事で最後は超常現象を持ち込んで
うやむやに終わるんじゃないかと危惧しておりましたが
結果的には合理的かつ意外性のある、
推理小説として十分満足のいく結末だったと思います。

ラストの解決編、探偵役の刀城言耶は関係者を集めて自らの推理を語りますが
この迷走ぶりが凄まじく色んな推理を披露しては
一度立てた推理が新たな証言で間違っていると証明されたり、
自ら間違いを認めて撤回したりします。ある意味斬新な探偵スタイルです。

黒子との入れ替わり、黒子の意外な正体、二重人格と
それなりに説得力はあるけれどあまり目新しくはない推理の後、
最後に明かされる真相は意外性に加え、
本作の世界観と密接に繋がっており驚かされました。
カカシ様が見ている……これこそが全ての真相だったのですね。

本作は各章が神の視点で綴られた冒頭部分と、
紗霧、言耶、漣三郎の三人の視点で綴られる記録の
合計4つのパートに分かれているが、
その最初のパートが文字通り「神」の視点であり、
実は4つとも全てが特定の人物の視点で綴られた記録だったという
真相が叙述トリックにも結びついているのは感心しました。

しかし何だな、ひぐらしや装甲悪鬼村正と同様、
因習に取りつかれた旧家のジジババはろくなことをしないというテンプレでしたね。
漣三郎は紗霧と千代との間で三角関係が生じていたり
ラノベとかだと鬱陶しい設定だがこういう環境下ではむしろ微笑ましく映る。


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