先週はまだ21話なので槙島が逃げ延びて
また一波乱起こるだろうなと思っていたが今週でもう最終回なんだな。
作中では何度もシビュラシステムの問題点が指摘されたけども
あの世界を「歪んでいる」「狂っている」と言えるほど
今の世界がまともとはとても言い難いなぁ。
シビュラシステムがあれば取り締まれていた凶悪犯も現実では野放し状態なわけで、
逆にシビュラシステムの存在が故に悪に走った槙島のような男もいる。
どんな社会も進化すれば大多数の人間にとってより良い方向へと改善される。
しかしどんなに完璧に構築されたシステムでも
必ず欠陥や見落としは発生するもの。
どんな社会も裏では何があるか分からないのに、
皆自分には危険が無いから大丈夫だと信じるふりをして生きているだけ。
槙島は結局単にシビュラシステムから漏れてしまっただけの
悪人ということなのだろうな。
悪に特別も何もない。最初から意思疎通が不可能な狂人もいれば、
表向きは理性的に会話できる者もいる。
ただ、常人なら踏みとどまる犯罪や殺人という選択を選んでしまうだけ。
槙島の主張自体は理解できる部分もあるが、
それで人を殺しても良いのかというとやはり決定的な隔絶を感じてしまう。
櫻井孝宏さんの声はよく合っていたと思います。
憎たらしさを掻き立てると言う意味でw
槙島は生死不明のままエンディングを迎える気もしていたので
きっちりとどめを刺してくれた良かったです。
六合塚弥生は結局最終回までさしたる見せ場は無かったな。
一週使ったあの過去は伏線でも何でも無かったのかw
遊戯王5D`sのスライを彷彿とさせる伏線の投げっぷりだった。
シビュラシステムは存続。
この物語の主人公たちは革命家では無く刑事で、
どんなに歪みを内包していても
その社会に生きる人々を守るのが刑事の役目ならそれも当然か。
シビュラ側も、真相を秘匿したままでの統治には限界を感じているようで、
将来的には秘密を公にした上での統治を目論んでいるとのこと。
まぁ実際に公にされたら物凄い反発が起こるだろうが……
行動に移すのはほんの一握りで大半の人間は
今の生活が惜しいから何もしないと言う選択を選ぶんだろうな。
独特な世界観とそこに生きる人々の姿や多様な意見を描いた作品で、
全体的に上手く出来ているとは思うが、
お気に入りのキャラとかがいなかったこともあり少々印象が薄かったかな。
小説か何かでノンストップで読んだ方が面白かったのかもしれない。
面白かったらクリックお願いします

