エンターはリュウジやヨーコの能力を使えるようになっていた。
エンターのあの姿はダークバスターと言うらしい。
ダークとは闇や邪悪なイメージの他に
ダークブルーなど黒っぽい色のことも指すので、
そこにもちなんでいるのだろうか。
ヒロムの中のバックアップをマサトに移せば削除できる。
しかしそれを実行すればマサトはバラバラになってしまう。
別の手段を探そうとするヒロム達だがマサトに叱咤され苦渋の決断を下す。
ブルー達が食い止めている間にカードの移動は終了。
マサトの本体は消えてしまう。
ニックが使っていたタイヤ型マシンガンって今まで出て来たっけ……?
エンターが「人質」として残していたマサトのデータも最早意味を成さない。
メガゾードωにもバスターマシンのデータがあり従来の攻撃は通用しない。
最後をゴーバスターエースが活躍して決める辺り、
やはり本作のロボ面での主役はエースだなぁと思います。
人間は不完全だからこそ人間。
ワクチンプログラムにウィークポイントがあるのもそのため。
不完全だから、弱点があるから、人は助け合い、思いを託す。
人間はバックアップなどなくても繋がっていく。
エンターの目指す「完璧な人間」とはそもそも矛盾する概念だったということだな。
確かに完全であれば他者を必要とする心自体生まれないのかも。
他者がいないと寂しいと思う気持ち自体が弱点とも言えるし。
足りないからこそ欲望が生まれる……というのは同じ作者のオーズでもありましたが、
完全であれば何かを変えようとする意志さえ生まれず、ただ現状を繰り返すだけで、
完全な生命体とは、力の大小こそあれ、本質は細菌や微生物と変わらないのだろうな。
「アデュー、ゴーバスターズ」
お馴染みの台詞と共に完全消滅。
エンターを倒したら融合された人々は元通りになりました。
マサトのアバターも消え、亜空間は崩壊を始める。
バスターズはマサトとヒロムの父の叱咤を受け、無事現実世界に生還する。
さすがに小林靖子は良い脚本を書くでぇ……
まずはメタロイドが転送され、メタロイドを倒していなくとも
時間が経てばメガゾードがやって来ると言う、
従来の戦隊のフォーマットを崩したパターンを採用し、
それ以外にも、なるべく作品の整合性を保とうとする工夫が随所に見られ、
こういうのが見たかった!という私の要望を叶えてくれました。
本作の良いところと言えば、従来の戦隊にあまり見られない、
「敵も味方も限られた戦力を出し惜しみせずに使って戦う」というところでしょうか。
ヴァグラスは戦力は膨大だが、亜空間を行き来するために
エネトロンが不足しているので一度に多くのメタロイドを送れない。
これで毎週一体ずつメタロイドが出現する状況を維持している。
エンターがエネトロンを溜めて一気にメガゾードを送る作戦を立案するも、
人間たちを早く苦しませたいというメサイアのワガママでそれは出来ない。
結局実現はしなかったけど、具体的にプランを提示し、
更にそれを実行できない理由づけをしたことは評価に値すると思います。
後半も、メサイアカードが発動する時期をエンター側も予測できないので、
毎週一体ずつメタロイドが出現する理由になっていた。
更にその裏ではエンターの遠謀が巡らされており、
メタロイドが勝とうが負けようがデータは集まり、
そのデータはエンターをさらに進化させ、
ヒロムに仕掛けたバックアップで無限の再生能力を得ていた。
そんなエンターに、バスターズも陣マサトと言う犠牲を払わねば勝つことは出来なかった。
エンターが最終的に何をしたかったのか、
どうにもわかりづらかったかなー。
まぁ実体のつかめぬ、「完璧」なる概念をただ盲目的に追い求めていたと
解釈すれば彼のキャラ設定上は納得のいく話ではあるが。
ラストのヒロムの主張と対比させるなら
こういう人間性というものを勘違いしたボスにする必要があったのだろう。
ビートバスター、陣マサトは最終話で死亡。
久々の戦隊メンバーからの殉職者となりました。
最終話で戦隊メンバーが殉職するというのも初めてではないでしょうか。
こういう場合は最後に復活したりするとクオリティが落ちる気がしたんで、
きっちり退場してむしろ安心しました。
というかJもトップゲイラーみたく道連れ心中する
可能性も考慮していたがさすがにそれは無かったな。
・部下の足を引っ張る役立たず首領メサイア
・待望の(?)戦闘狂戦隊メンバー登場なリュウジさん熱暴走
・パワーアップがバディロイドとの合体
・最終話でビートバスター殉職
この辺が特に印象に残っているところですかね。
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