第48話 決戦は災魔宮殿(パラディコ)
寄生獣パラサイトを使い、マトイから奪ったエネルギーで
長兄ジルフィーザが復活する。
マトイの寄生獣が解除された後、ゴーゴーファイブの攻撃から
ジルフィーザを庇い瀕死になるディーナス。
最後は自らに寄生獣を取りつかせ、
ジルフィーザに自らのエネルギーを与えて力尽きる。
ディーナスによればジルフィーザ兄さまはサイマで唯一優しい人だったそうな。
散々人類をいたぶり、冥界魔闘士のジーンを後ろから刺してぶっ殺したり、
視聴者からすればどこが?と言いたくなりますが彼女の感覚では優しかったらしいです。
コボルダに新たに冥王になるチャンスをちらつかせるグランディーヌ。
グランディーヌ
「一度ゴーゴーファイブに倒された
ジルフィーザより優れていると証明してみせよ」
コボルダがいなくなった後で……
ピエール「コボルダ様だけで大丈夫でしょうか」
グランディーヌ
「ゴーゴーファイブをサイマロードに連れ込めば後は我が手で……
所詮は捨て駒。死んだとて構わぬ」
ゴーゴーファイブがコボルダを抑えたところで
ジルフィーザにバズーカを使い、コボルダもろとも撃つよう命じる!!
ジルフィーザが逆らっても
グランディーヌに操られ、強制的に引き金を引かされる。
最初からサイマ四兄弟を遠隔操作する仕掛けを仕込んでいたのか。
コボルダ「冥王の宿命を持つ兄上の下、
俺はいつも二番目だったが、サイマ人生にたった一度でいい、
大輪の花を咲かせ、母上様に褒めて欲しかった……」
コ、コボルダー!
この期に及んで地位が目当てかよと思ったが、
そんな心情だったとは……
兄妹愛に殉じたディーナスと同じくこの男も愛ゆえに命を落とすことに……
ジルフィーザ「何故です母上!いや、グランディーヌ!!
何のつもりだ!俺に、何故愛する弟を殺させた!
母に忠誠を誓う、愚かだが、愛しい弟を!」
グランディーヌ
「子供はいつか親を裏切るものだ。お前達とて例外ではない」
「そんな危険な存在をこの世に残すつもりなど微塵もない。
お前達兄弟が今まで生きて来たのは、
利用する価値があったからだ」
アイエエエエ!!!
何と言う非道っぷり。
厳しいけども一応は子供への愛情のあったマザーメルザードと違い
最初から道具として利用することしか考えてない。
自分の子供ということは、いずれは自分と同等の存在、
自分を殺しかねない脅威に成長する可能性を
秘めているということでもありますからね。
破壊そのものが目的の災魔の存在意義を
思うと彼女の在り方こそ正常と呼べるのかも。
人間を虫けらのように殺せる存在に
母の愛情なんてものを期待すること自体どこかズレている。
災害は近づく物全てを破壊する。そこに例外はあり得ない。
自分の親しい者には愛情を注ぎながらも、
そうではない者達にはどこまでも冷酷になれる
「人間」よりもよほどシンプルで筋が通っている。
ジルフィーザ「我々は、お前の人形だったのか!」
グランディーヌ
「ジルフィーザ、最期の御奉公だ。
お前の体を利用してゴーゴーファイブにとどめを刺す!!」
反撃すら許さず、ジルフィーザを悪魔の炎に変え、
ゴーゴーファイブを焼き殺そうとする。
ジルフィーザ
「ゴーレッド……お前は良い肉親を持って幸せだ……」
遅れて駆け付けたマトイに、炎を止めるにはグランディーヌを
倒さなければならないことを教えてジルフィーザ死亡……
ここでジルフィーザと無駄な戦いをしていたら
スーツの耐久度が持たなくて兄弟たちを救えなかったかもしれない。
そんな非道なグランディーヌさまも
マトイのパンチ一発で倒されるのでした。
巽兄弟に比べてサイマ四兄弟の絆の描写は
ディーナスが綱引きでジルフィーザを
助けようとした回など極僅かで、もう少し前置きが欲しかった気もするが、
悪の幹部の散り様としては理想的な形で、
下手に戦隊に倒されるより断然良かったですよ。
特にコボルダ!まさかあんなせつない系の死に方をするなんて……w
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