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薄桜鬼 黎明録 第12話「大いなる黎明」

女性向けゲームでありながら男性主人公。
さりとてBLでもなく、恋愛要素もあんまり無い。
視点となるのは龍之介でも中心人物は間違いなく芹沢鴨。
こういうゲームが世に出る辺り薄桜鬼の人気ぶりがうかがえます。


浪士組が新撰組になるタイトル通りの黎明期と、
芹沢鴨と言う男の半生を描いた作品、と言ってよいでしょう。

芹沢鴨と言えば、新撰組に纏わる人物の中では最も悪名高い人物で、
悪行三昧の末に粛清された、いわば序盤のボスキャラクターみたいなイメージがある。

劇中に置いても、酒癖が悪く、横暴な人物として描かれているが、
その行動には彼なりの理があり、史実での彼の行いをそのままなぞりながらも、
ある程度好意的解釈もできるようになっている。(なっていないものもあるが……w)

当時は無名に等しく、立派な武士になろうと足掻いている途中の近藤や土方、沖田らと比べ、
既に武士である者として圧倒的な自信と余裕を持ち、
浪士組の局長として彼らを束ねている。
組織が組織として成立するには、まず彼のようなある程度の地位を持つ者が必要で、
悪名と言う形であったにせよ、彼の行動の結果浪士組は規模を拡大し、
幕府からも組織として認められるようになった。
少なくとも、芹沢鴨と言う男がいなければ新撰組が歴史に残ることも無かったように思える。

薄桜鬼版の設定として、死病に侵され、
かつての想い人が死んだのと同じ病で
同じように苦しんで死ぬことを望んでいたと言う設定があり、
結局は何から何まで彼の思惑通りに事が運んだように思える。
善悪の概念を除けば、芹沢の死は、
「粛清されないために己を良く取り繕う努力を怠った結果」とも取れるが、
己の死すらもすでに覚悟の上だったとすれば見方は大分変ってくる。

間違いなく善人じゃないし、絶対に関わり合いになりたくない人種だけど、
決して粗暴なだけの人物ではなく、他者への情も分かり難い形とはいえ持ち合わせている。
その辺の「悪なれど、それだけではない」人物描写のバランスはよく出来ていたと思います。
そんな影を持つキャラクターとして、
中田譲治の声の嵌まりっぷりは最早言うまでも無く。


主人公の龍之介は正しい意味で「等身大の人間」と言ったキャラクターでした。
人並みに正義感を持っているので理不尽には怒りを燃やすし、
一方で人並みに恐怖心も持ち合わせているので、
芹沢の蛮行に対しても思い切った行動は取れないし、
斬った殺したが当たり前の武士の世界に飛び込むことも無かった。

「どう生きるかについて答えを出せない」と言う彼のキャラクターは
凄く共感できるし、最後に出来た指針が
「まずは生きること」というのはしっくりくる落ちであった。
いや龍之介に関してはここまで来ると
むしろはっきりした結論を出すことが既に違和感になっているんですけどねw



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コメント


薄桜鬼アニメはどれもOP、ED良かったですね~。黎明録のは前二作と比べれば、音程が低い静かな感じな曲でしたが逆に新鮮でした。mao(黒崎真音)さんの歌はシャナFINALのEDも良かったのでどれもお気に入りです。

>結局は何から何まで彼の思惑通りに事が運んだように思える。
>いや龍之介に関してはここまで来るとむしろはっきりした結論を出すことが既に違和感になっているんですけどねw

アニメでもすでにやってましたけど芹沢の先見の明はほぼ当たる事に…近藤を土方が苦しめる事になっていたというのは斬首スチルで確定しちゃったな~って感じでした。龍之介についてもこの先知りたきゃゲームで。とは言っても自分も攻略した人のを覗いたに過ぎませんがw

アニメは色んなルートの美味しい所を少しずつ足していって制作したのがわかりました。ここ入れて欲しかったなって所もあれば、上手く改変したな~とスタッフの努力には感心しました。

Re: タイトルなし

> アニメでもすでにやってましたけど芹沢の先見の明はほぼ当たる事に…近藤を土方が苦しめる事になっていたというのは斬首スチルで確定しちゃったな~って感じでした。龍之介についてもこの先知りたきゃゲームで。とは言っても自分も攻略した人のを覗いたに過ぎませんがw

薄桜鬼後半の近藤は「武士であること」に特に固執していたようだが、
やはりそれは周りの、特に土方の期待に応えたいと言う思いもあったんでしょうかね。

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