一気にキャスターに突撃するランサー。
ゲイ・ジャルグで一時的に魔力を断たれたことで
オニヒトデの群れは元の血肉と化す。
本自体は即座に再生するが、サーヴァント二人を前に
再度怪魔を召喚する余裕は無い。
どれだけ狂っていても、元はフランス軍元帥だっただけに引き際は心得ており、
キャスターは怪魔の残骸を爆破して逃亡。
原作では地の文だった起源弾の説明を、ナタリアさんがしている。
月霊髄液の防御の仕方はアニメにすると分かりやすくて良いですね。
渾身の魔術を使ったところで起源弾を受けてしまったケイネスは、
魔術回路をずたずたにされ、魔術師として再起不能になる。
ケイネスのように、自分の魔術に絶対の自負を持つ者ほどこの礼装は有効となる。
衛宮切嗣の異名「魔術師殺し」とは、狙撃や罠など、
魔術師が想定していないような手段を持って相手を狩ると言う意味だけではなく、
この魔術師の天敵のような礼装から来るものであった。
切嗣を手段を選ばぬ外道の魔術師だと蔑んでいたケイネスが、
最後は実に真っ当な魔術的手段によって敗れ去るとは何という皮肉か。
魔術を持って相手の魔術の裏をかくのは、実に正統派な魔術師の戦い方だ。
ケイネス相手に王手をかけるも、セイバーが素通ししたランサーが駆け付け、
絶好の機会を取り逃がす。
それどころか、もしランサーがその気になれば切嗣の敗退は確定していた。
ランサーにやる気が無くても、ケイネスが令呪を使えば同じこと。
敵のサーヴァントとは愚にもつかぬ信頼関係を結び、
味方のマスターとは溝を深めるばかり。
針金で鷹を形作り、綺礼の両腕を封じるアイリ。
しかし綺礼は両腕を封じられた状態から、寸勁で木を砕いて脱出。
綺礼は既に人間やめてますねw
アイリを串刺しにしてセイバーを足止めする時間稼ぎ。
「切嗣とは私と同じく誰にも理解されず
肯定もされない、虚無なる男であるはずだ……」
執着していた相手が、女たちに愛し愛されるような、
ただの凡庸な人間に過ぎないのではないかと不安な綺礼。
綺礼が求める切嗣とは、心の無い化け物、人の皮を被った殺意そのもの、
そのようなものでなくてはならない。
普通人の思考に当てはめるならば、
崇拝していたヒーローの、薄汚い部分を見せられたような気分なのでしょうか。
クールな美人がどこか可愛い一面を持っていたりしたら、
「またありきたりな媚び設定かよ、つまんねぇな」と落胆するのと同じ気持ちでしょう。
そんなのは私だけかな。
異常者はどこまでも異常だからこそ価値がある。
環境の影響でそうなったとか、心の底では人を愛する気持ちを持っているとか、
そんな凡俗に近づくような要素は異常者の魅力を大いに下げてしまう。
最も、自分の同類を求めて、それが違うかもしれないと分かると大いに焦る辺り、
綺礼も十分人間らしいとは思いますが。
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