FC2ブログ

灼眼のシャナ まとめ

以下最終巻の内容まで全部ネタバレ


原作に手を出すようになった切っ掛けは、
だいぶ前、ファミ通かなんかでゲーム版の記事を読んで、
そこに教授やウィネなど紅世の徒が載っていて、
こんな人外キャラが登場する作品なら読んでみてもいいかな、と思ったのが始まりでした。

人外が切っ掛けで読み始めた、なんてのは多分私以外にはありえない切っ掛けだと思います。

それを踏まえて本作について端的に言わせてもらえば……

良き人外愛に溢れた小説であった!!

紅世の徒の中には漫画版封神演義の十天君のような、
人間の形を取らない独特な姿形を持つ者が多くいますが、
彼らも単なる怪物ではなく意志を持ち、同僚と張り合ったり、
愛や友情を重んじたり、普通に人間らしい存在として描かれているのが面白い。
10巻に登場する[とむらいの鐘]が良い例。
特撮で、着ぐるみの敵幹部が妙に仲良かったり人間臭かったりすると、
普通の人間のそれよりもほほえましく思えるものですが、その感覚に近い。

教授は腕と見ると切り離して飛ばさずにはいられない
自爆スイッチを見ると押さずにはいられない
ドミノの型番が『28』であるなど
ハイテンションな喋り方は元より、
ロボットアニメのパロディ的なネタが多くて面白いキャラだった。

中盤以降登場したサブラクも、やたら長口舌な喋り方が、その強さより印象に残りました。
ともかく本作は喋り方に特徴を付けるのが上手い。
本作では紅世の徒、フレイムヘイズに契約した紅世の王と膨大なキャラが登場しますが、
大体どのキャラにも喋り方に何らかの特徴があって、よくネタが尽きぬものだと感心していました。

ネタと言えば、本作の大きな特徴に一つに、名前の多さがあります。
フレイムヘイズ一人取っても、フレイムヘイズとその異名「○○の○○手」、
契約した紅世の王とその真名、意志を表出させる神器、炎の色、扱う宝具や自在法

これだけの名前が設定されています。
紅世の徒だと、通称と真名、炎の色、宝具・自在法のみとなるが、
それにしたって膨大な量であることには違いない。
名前の中には常用外漢字も多くあり、古いパソコンだと変換泣かせの作品だったりします。

主人公である悠二が祭礼の蛇となってラスボスとなるという
衝撃的かつ、あまり前例のない変則的な展開は
私の心を大いに震わせ、そこから数巻は最高に盛り上がった時期でした。
平凡な男性主人公に超常の世界に生きるヒロインの
所謂ボーイミーツガールものという、基礎だけ見ればありがちな物語は、
この展開を持って巷に溢れるそれらとは
一線を画すストーリーへとなだれ込んでいくことになりました。

ライトノベルの中でもかなりの大ヒットを飛ばした方だが、
そんな人気作と言うイメージとは裏腹に、難解な部類に入ると思われ。
作中では紅世の徒にフレイムヘイズ、存在の力、自在法など
独自の世界観と用語が乱立しているが、それはあくまで基本に過ぎず、
話が進むごとにそれを応用した難しい話や、新しい用語が次々出てきて、
それを解釈するのに頭を使わなければならない。仮装舞踏会の計画などはその最たるもの。
そして、読んだ段階では理解出来ていても、
次の巻が出るまでの空白が長すぎて、大抵忘れてしまうw

フレイムヘイズと紅世の徒の歴史や、集団対集団の戦争の話など、
主人公たちの絡まないところになると一気に話の密度が上昇するのが特徴。
メインキャラに負けない程個性の強い脇キャラ達が、惜しげも無く散っていくから余計贅沢に思える。

高橋先生の頭の中にはまだまだ膨大な設定がありそうなんで、
本当に完結する前にすべて吐き出してもらいたいなぁ。



面白かったらクリックお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサーサイト



コメント


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://greensnake.blog70.fc2.com/tb.php/2231-206be9f1