魔女には銃火器を始めとする人類の兵器も有効なのか?
ほむらの魔力が介在しているからか?
ほむらと手を繋ぐ、つまり接触していれば、時間停止の影響を受けない。
ソウルジェムはグリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅した。
ソウルジェムが濁りきって黒く染まる時、
グリーフシードになり、魔女に変わる。
だから何故それをもっと早く(以下略
ビダルサスーンのCMのごとく
髪をさらっとやるほむほむ!
最後は華麗にターンして立ち去る。
性懲りも無く出て来るキュゥべえ!
その目的はこの宇宙の寿命を延ばすため
エントロピー
エネルギーは形を返還するごとにロスが生じる、
宇宙全体のエネルギーは目減りしていく一方。
ゆえに熱力学の法則に縛られないエネルギーを探し求めてきた。
それが魔法少女の魔力。
キュゥべえ達の文明は、知的生命体の感情をエネルギーに
変換するテクノロジーを発明したが、
彼らの種族は感情を持っていなかった。
そこで彼らは宇宙の様々な異種族を調査し、人類を発見した。
人類の個体数と繁殖力を一人の感情が生み出すエネルギーは、
人が誕生してから死ぬまでに発生するエネルギーを凌駕する。
人間の魂は、エントロピーを覆すエネルギー源足りうる。
とりわけ最も効率が良いのは、
第二次成長期の少女の、希望と絶望の相転移。
ソウルジェムが燃え尽きてグリーフシードに変わる
その瞬間に、膨大なエネルギーを発生させる。
それを回収するのが、インキュベーターの役割。
キュゥべえ
「君たち人類だって、
いずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。
その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?
長い目で見れば、君たちにとっても得になる取引のはずだよ?」
「バカ言わないで」
全くだw
キュゥべえ
「僕たちはあくまで君たちの合意を前提に契約しているんだよ。
それだけでも十分に良心的なはずなんだが……」
「騙すという行為自体、僕たちには理解できない。
認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、
何故か人間は、他者を憎悪するんだよね」
「君たち人類の価値基準こそ、僕らは理解に苦しむな。
今現在で69億人。しかも、4秒に10人ずつ増え続けている君たちが、
どうして単一個体の生き死にでそこまで大騒ぎするんだい?」
「君たちの犠牲はどれだけ素晴らしい物をもたらすか、理解してもらいたかったんだが……」
「いつか君は、最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう」
「その時僕らはかつてないほど大量のエネルギーを手に入れるはずだ」
「この宇宙のために死んでくれる気になったら、
いつでも声をかけて、待ってるからね!」
ふむ、キュゥべえと言う存在がどういうものなのか、
よく理解できるやり取りでした。
まさか自分からべらべら喋ってくれるとは思わんかったw
個性を決定づける感情が無い、ということは、
彼らの種族には個というものが存在しないんだろう。
彼らから見て、人類の価値基準が異常、というのは納得できる話なんだよね。
人類は、親しい僅かな人間の死に動揺して、精神を失調することさえあるのに、
遥か遠くの砂漠で何万人死のうが一切意に介さず、平然と日常を送ることが出来る。
ある人間にとっての“特別”とは、他者からすれば“異常”でしかない。
人類愛を謳いながらも、人類は特別以外のものを、平然と犠牲にできる。
「だけど、顔も知らない人間が何兆人死のうと、
ボクは痛くも痒くもないね!
地球の裏側で飢え死にしている人がいるのを気にしたら、
毎日のゴハンが美味しくなくなっちゃうよ。
もっとも、顔を知っていたって同じ事だけどね!」
ジ・エーデル・ベルナル/スーパーロボット大戦Z
「君たちに我々が理解不能なように、我々には君たちが理解不能だ。
どうして自らの命を使ってまで、同族を殺そうとするのだ?
どうして、たかが民族や信条の違いなどのために、同族同士で殺しあう?
どうして苦しみ飢えている同族を助ける前に、
家畜や動物などの権利に必死になる?
その不等式は不可解だ。どうして?どうして?どうして?」
アムプーラ/されど罪人は竜と踊る
魔法少女は条理を覆す存在だから、何ができるかはキュゥべえにも分からない。
全能の存在とて、自らが全能である証明はできないからね。
杏子
「最後に愛と勇気が勝つストーリーってさ」
愛と、勇気……?
虚淵玄から最も縁遠い言葉ですね!!
押しつけがましい独善と、無思慮ゆえの無謀の間違いじゃないのかい。
普通に笑っちゃったよ。きっと虚淵先生も、この台詞を書いている時苦笑されたはずだ!
うまい棒ならぬうんまい棒w
ワルプルギスの夜とは超ド級の大型魔女
杏子
「この仕事はね、誰にだって勤まるもんじゃない。
毎日美味いもん食って、幸せ家族に囲まれて、
そんな何不自由していない奴が、
ただの気まぐれで魔法少女になろうとするんなら、
そんなのあたしが許さない。いの一番にぶっ潰してやるさ」
「命を危険に晒すってのは、そうするしか他に仕方のない奴がやることさ。
そうじゃない奴が首を突っ込むのはただのお遊びだ。おふざけだ」
杏子の言っていることは本人の意図とは違うだろうが、論理的に考えても正しい。
自覚は無くてもお遊び感覚で戦っていた人間が、
戦闘の非情さを知れば、恐怖と絶望は一気に深くなる。
「何故自分がこんな目に」と思わずにはいられない。
それこそが魔女化のトリガーとなる。
最初の頃で、さやかが「何故私たちのような満たされている
人間にチャンスが与えられるのか?」という問いを発したが、
そういう平和ボケしていて、殺し合いの重さも分からない人間の方が魔女になりやすいからだろう。
より効率的に魔法少女→魔女化のサイクルを回すことが出来る。
逆に言えば、戦争を日常として受け入れられる人間や、
最初から殺しあいの何たるかを弁えている人間は、魔女にはなりにくい。
戦争が日常で、今日喰う物にも困る人間が魔法少女になったって、
きっと自分の立場に満足して終わりだろう。
道端に散らばる餓死者に比べればはるかに幸福だってな。
だからこそ、裕福な人間が多く、それでも何かしがの不満を持っている人間が住む
日本や欧米圏で勧誘活動をしていたのだろう。
杏子
「あんただっていつかは、
否が応でも命がけで戦わなきゃならない時が来るかもしれない。
その時になって考えればいいんだよ」
Fate/Zeroでライダーがウェイバーに行った台詞に似ているようなw
ここがお前の人生最大の見せ場ってわけでもなかろう?みたいなセリフだった。
さやかに呼びかけるまどかだが、さやかは聞く耳持たず。
杏子
「頼むよ神様。こんな人生だったんだ。
せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」
神といっても虚淵だぞ。
杏子
「一人ぼっちは、寂しいもんな。
いいよ、一緒にいてやるよ、さやか」
杏子は大蛇のような関節槍を召喚し、さやかと共に自爆する。
魔法少女における卍解、ファイナルベントのようなものか。
狒狒王蛇尾丸?ベノスネーカー?
杏子はこの時点ですでに致命傷を負っていたのだろうか。
しかしPixivで杏さやが増えだしたと思ったらこの結末……狙っているとしか思えないぜー。
キュゥべえはさやかの説得が不可能だと分かっていて、杏子を引き留めなかった。
杏子が脱落してくれればほむらは一人でワルプルギスの夜と戦わなければならない。
キュゥべえが狡猾と言うより、ほむほむが迂闊だったという他ないな。
つうかお前、何のんきに学校に行ってんだよ!
最低でも四六時中まどかか杏子かキュゥべえを監視しておくべきだろう。
未だに秘密主義の謎も明かされないしなぁ。
結果的に言えば、
ほむらは杏子の勝手を許したせいで
貴重な戦力を失い、
一人で強敵と戦わなければならない羽目に陥った。
合理的に考えればさやかをほむらと杏子の二人がかりで抹殺し、
万全の態勢を整えてワルプルギスの夜との戦いに臨むべきだった。
杏子はワルプルギスの夜との戦いにおいて必須となる駒だった。
故に万全を期して管理しておく必要があったのに、
それを怠ったのだから、これこそ自業自得と言われても仕方がない。
冷徹に振る舞うことと、
勝負に徹することは全くの別物。
絆だの友情だの、要らぬ装飾を捨ててはっきり言ってしまえば、
仲間とは、自律行動する武器に他ならない。
頼り切るのもいい、騙すのもいい、盾代わりにするのもいい。
しかし、その武器が勝手に動くのを許して、
その結果壊れてしまうのは、それは使い手の怠慢だ。
戦士の定義を「あらゆる物を利用して勝利条件を満たす存在」と仮定するならば、
周囲の人間、即ち仲間もまた利用する道具となりうる。
戦闘は一人より複数で戦う方が圧倒的に有利なのだから、
仲間を使わない選択はそれだけで非合理的となる。
ゆえに仲間を管理し、利用する能力の無い人間は、戦士として不完全だ。
愛でも友情でも信頼でも絆でも恐怖でも暴力でも利害でも洗脳でもいい。
戦士には仲間を繋ぎとめておく能力も要求される。
目的のために手段を選ばないとは、そういうことだ。
どうも私は、作中人物が勝利条件を満たす上で
非合理的な行動を取るといらいらする性格らしい。
それが狂気であるという説明が為されていればいいのだが……
結局、少女たちを追い詰めているのは、魔女やキュゥべえなどではなく、
それぞれの勝手な思い込み、無謀な行動、感情的な決断、
拙い連携、秘密主義という、彼女ら自身の問題によるもの。
親しい人間を大切に思う、他人のために命を懸ける、そう簡単に諦めない。
そんな普通の物語ならば美徳とされる行動が、どんどん事態を悪化させていく。
現状では、そんな個体間の認識のずれが、
欠点にしかならないことを容赦なく描いている。
同時にそれは、キュゥべえや禍つ式の如き、
多と個が一体となった存在の優位性を証明してしまう。
人類は、同種族間での意志疎通もできず、それ故に不利益をこうむってしまう。
全くなんて不完全な生命体なのだと。
仁美はさやかの内情を知っていれば、あんな無思慮な行動をとることは無かっただろう。
彼女の行動が、さやかの魔女化を後押ししたも同然だ。
だがそれは、仕方がなかった、のではなく、
人類が互いの情報を共有できない不完全な生命体だからと解釈することもできるのだ。
少なくともキュゥべえにはそう思えるだろう。
仕方がないというよりは、よほど問題の所在ははっきりする。
しかし……ほむらの正体がOPでまどかが抱いている黒猫だとすると、
彼女もまた、キュゥべえと同じく人間の価値観が理解できない存在なのかもしれない。
だから、未知の存在に対して気軽に契約を交わしたり、
結果が不確実な行動に命を懸けることがまるで理解できない。
そんな無意味なことはしないだろうと思い込んでしまうのではなかろうか……
しかし今回の話は、虚淵先生の自虐を交えたギャグじゃないかと思えてくるんだが……
だって、虚淵先生を多少なりとも知っていれば、
さやかを説得して元に戻す展開なんてあるわけないって思うに決まってるでしょ。
フェイクにすらなってない。そして結果的にはやっぱり最悪の結末になりましたと。
「どうせお前らは俺が救いの可能性を提示しても信じやしないんだろ?
なら望みどおりにしてやるよ」という意図を感じ取るのは……穿ちすぎですねw
まぁ私はこれで虚淵先生にますます揺るぎない信頼を寄せられるようになりましたがw
エンドカードの杏子はニトロプラスつながりで、
装甲悪鬼村正のキャラクターデザイン担当のなまにくATK氏だ。
私がプレイした中でもベスト3に入る18禁ゲームなので機会があれば是非。
もう一つは『Dies irae~Acta est Fabula~』で、あと一つは空位。
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