それが嫌なら魔法少女になれ。
酷い勧誘だ。
選択を委ねているようで、その実選択の余地などは無いのだ。
そして、最初からこの状況で勧誘を断らない人間を勧誘している。
夢の中で先輩魔法少女がぼこぼこに
負けるシーンを見せられるとか何てハトプリ。
冒頭の描写はいかにもシャフトですね。
ひだまりスケッチでもああいうよう分からん幻想描写がある回があった。

「今とは違う自分になろうなんて思わないことね。
さもなければ全てを失うことになる」
いちいちフルネームで呼んで忠告します。
意訳すれば「魔法少女になってもろくなことはないぞ」ということでしょうか。
もっとストレートに言えば「魔法少女になったら死ぬ」。
冗談抜きで死ぬ可能性もある世界だからね!
ブッ飛ばされて壁に叩きつけられるなんて日常茶飯事ですよ。
冷たい物言いといい、夢の中でボコられるところといい、
何だかゆりさんみたいですね。
惜しむらくは中2だということか。

高位の魔法少女ならこれぐらい出来て当たり前。
現実の生物に対しても殺傷力はあるのかどうか気になります。
願い事を何でも一つ叶えてあげる。
勧誘の仕方が悪魔のそれと同じなんだが。
何もやるのかもよく分からん内に契約書にサインしてしまって、
気が付いたら魔法少女同士の血で血を洗う
バトルロイヤルに参加させられているとか、十分ありうる!
何たって虚淵玄だし。
私の中ではFate/Zeroの前哨戦という位置づけなのだが。
願いを叶えるといっても、どういう手段を用いるのか?
無から有を生み出しそれを永続させられることは出来るのか?
願いを叶えるために手段を選ばないならば、
金が欲しいと言ったら銀行を襲ったり、
不老不死と言ったら、コールドスリープさせられたりしますからね。
多分それが作者の誘導通りなのだろうがな。
視聴者視点からすれば、あからさまに先輩魔法少女とマスコットが、
何も知らない一般人の少女を騙そうとしているように見える。
将来的にものすごい落とし穴が待ち受けている予感しか覚えません。
視聴者的には
ほむらさん=口は悪いけど親切ないい人
マスコット=かわいい顔して腹の中はドロドロ
と言うイメージでほぼ固定されているし、そうなるように誘導している。
私のように、脚本が虚淵玄ということで期待していた人は
期待通りの展開なんじゃないでしょうか。
というか誰も虚淵玄にまともな魔法少女ものなんて期待していないと思うんですが。
現代で最も有名な魔法少女物は「プリキュア」と「なのは」だろうが、
方や鍛え抜かれた格闘技で敵を圧倒する肉弾戦を主体とし、
方や圧倒的大火力で敵を殲滅する砲撃戦を主体とする、
例えるならプリキュアはGガンダムでなのははガンダムW、
と言っても何ら誇張ではないほどに、
魔法少女=戦闘のプロフェッショナルと言うイメージが既に定着しつつある。
もはや公式ですら古い時代の魔法少女は失われつつあるのに、
あえて魔法少女を前面に押し出しているからには、
そのジャンルを皮肉るためとしか思えんのですよ。というか、
魔法少女と言うジャンルは、
その「魔法少女」と言う肩書そのものを
皮肉るためにあるジャンルと化しつつある。
私なんか魔法少女って聞いても
スターライトブレイカー(バスターライフル)と
ハートキャッチオーケストラ(女神パンチ)とベホイミちゃんしか思い浮かばんもん。

第2話 それはとっても嬉しいなって
戦わなければ生き残れない!!
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