以下ネタバレ
戦闘シーンの映像は目が追いつかない程動いていて凄かったです。
音もガンガン鳴りっぱなしだった。
ただ、話の内容は
「オーソドックスなハリウッド映画」って感じでした。
地球に異星体の破片が落ちてきてパニックになり、
最後にはそれが巨大化した敵と戦う……
こういう筋書きの話を幾つか見た覚えがあります。
インディペンデンスデイで例えるならば、刹那の役回りは、
ラストで敵円盤に突っ込んで行くおっさんでしょうか。むしろそれはグラハムさんか。
本作の内容を一言で表せば、モビルスーツVS異星体
スーパーロボット大戦シリーズでは腐るほど繰り広げられてきた戦いです。
キャンベル星人、ボアザン星人、バーム星人、ザール星間帝国、ベガ星連合軍、
暗黒ホラー軍団、グラドス軍、ポセイダル軍、ギシン星人、ガイゾック、機械化帝国、
宇宙海賊バンカー、宇宙犯罪組織ギャンドラー、ゼントラーディ、メルトランディ、
プロトデビルン、ゾンダリアン、機界原種、ソール十一遊星種、
ガルファ帝国、フェストゥム、ガルラ大帝国、宇宙怪獣、バッフ・クラン、
ムゲ・ゾルバドス帝国、ディラド、エルダー軍、アルデバロン軍、
ゼラバイア、ゾヴォーグ、ゼ・バルマリィ帝国……
これまでも、先輩ガンダムたちも懲りもせず地球を狙う数多の宇宙人と戦ってきたのです。
地球に来なかったり宇宙人じゃないものもいるかもしれないが気にするな。
というわけで私はガンダムと異星人という組み合わせにさして違和感を覚えないのでした。
まさに地球は侵略者どものパラダイス。
イオリアが宇宙人との接触を予見したのも無理からぬことです。
アレハンドロとアルヴァアロンが復活していて何事かと思ったww
何かもろアクシズみたいなのが戦場になっていて、
ガンダムパイロットも別人になっていて、もしや二代目か?と思ったら、
これ、劇中内の劇場版ガンダム00でした。
マイスターの一人が女になっているのはテコ入れですか。
眼鏡が地味すぎてこれは駄目だろと思った。
何か劇場版装甲悪鬼村正を思い出したぞ、あれほど酷くはないですがw
顔が私の好きなアーバ・リントさんにそっくりで、
ちょっぴり期待していたデカルト・シャーマン。
声が俳優だったそうですがそれは特に気にならなかった。
純粋種のイノベイターだそうだが、エルスとの戦いで奮闘虚しく取り込まれてしまう。
その後、エルスの手先として出てくるのかと思っていたが、出番無いまま終了。
結局、彼のイノベイターの力は、「エルスの囮として作戦に使われる」以上の役割は無かったってことですか。
でもまぁ、劇場版の新キャラが大した活躍もせぬまま消えるのは
仮面ライダーの劇場版で慣れているので、それもありかなと。
カタギリの恋人(?)として、ネーナそっくりのミーナ・カーマインが登場。
まさか実は生きていて同一人物かと思ったが、そばかすがないし、結局別人でした。
人類を救うためなら非人道的行為も辞さない
眼鏡かけた角刈りのおっさんが何か格好良かった。
エルスに寄生されてた女子高生がやたらかわいい。
家に帰る前に分かれたもう一人の女子高生もかわいい。
生身ハレルヤのスーパーアクションw
何をやっているのか解らなくなるMS戦よりこっちの方がすげぇと思ったり。
ティエリアの身体は端末なので、幾らでも犠牲にできる!
ラファエルガンダムにもありました、バックパックが分離・変形・ガンダム化。
ただ、ギミックはセラヴィーと同じなのでインパクトは薄い。お約束の履行というべきか。
「乱れ撃つぜ!!」
何かロックオン機はハロが二つに増えていました。
アンドレイとグラハムさんが死にました。
あれだけ大規模な戦闘やっているので、死ぬ時は死ぬ。当たり前のことです。
誰にでも死ぬ可能性はあり、それがたまたま彼らだった、というだけの話なのでしょう。
復活した様子が全く無いのは潔い。
コーラサワーは、ちゃっかり生き残っていたようなので彼の幸運は継続中らしい。
グラハムさんはすっかりまともになっていて、
あまりツッコミどころがありませんでした。ショボン。
最後は、刹那が対話した後、異星体が巨大な花になって終了。
初見では意味不明だったんですが、
言葉の通じない異星体に「花」で協調を訴えたということでいいのかな?
ラストは、中年の頃のイオリアとリボンズに声も外見も似た男との会話の後、
未来で老婆になり、目が不自由になったマリナの下に、
金属生命体になった刹那が尋ねてきて終了。
このエンディングは……ヘルシングですね。
この二人は、アーカードとインテグラのように、
男女の性差を越えた関係ということでいいのかな。
二人は人類全体の平和を願う同胞で、
全てを愛するが故に特定の誰も愛さない。
そういう人間離れした人は好きですよw
マリナは美形のおばあちゃんになってました。
何かこの時初めてマリナに好感を持ったよ。お年寄りは正義。
この映画は「これが00の最終回」という情報にこそ意味がある。
作品を評価するには、終わりまで見なければ話にならない。
評価は当然人それぞれですが、これまでは未完成だった00という作品が、
ようやく評価可能な領域に上がってきた、そのことに意味があると思う。
これで安心して、スーパーロボット大戦にも参戦できますね。
私個人としては作品の是非など論じるだけ無駄だと思っており、
どうあっても、受け取り手は製作側が決定したことは受け容れるしかない。
それを私はTV版の00で十分学びましたので。
ああ、これは「ガンダムはこうあるべき」とか言っている人々への皮肉ですよ?
私は「ガンダム」という固定イメージに格別執着する人間の気持ちが分からない。
むしろかなり変わってると思う。
ひとまず私は、代金分は満足したので全然OKです。
というかここまで時間が流れると、キャラへの思い入れとかも薄まっているので、
どうなっても面白ければそれでいい、そんな気分ですね。
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