誰が本当の主人公なのかを……
先週槍槓を和了った池田だが、
0点からは脱出できたものの未だダントツ最下位。
そして親番は後一回だけ。
一年前の回想シーン
キャプテンがキャプテンではなかった頃の話。
同級生からウザがられていた福路先輩。
同級生はともかく後輩からの人気は絶大な気がする。
誰も一緒に下校しようとしないのは
同盟間で抜け駆け防止協定が結ばれているからなんですよ。
池田
「ウザさならあたしも負けませんよ!
昔から陰口でうざいうざい言われてますし!」
「優しすぎる先輩の代わりに、
私が図々しくなって見せますよ!」

池田
「私のこと下の名前で呼んで、
毎日一緒に帰ってください!!」

しかし池田だとあんまり百合の香りがしないのは何故なんだぜ。
衣やコーチに虐められている時が一番輝いて見えてしまう……w
かつての図々しかった自分を思い出す池田。

池田
「にゃ――――――!!!」
衣
「砲号!?」
加治木
「あまりの点差にネジが飛んだか」
何気に酷い言い様だw
イメージするんだ、この手からどんな可能性があるのか……
池田
(もし神がいるなら、前に向かう者を好きでいてくれるはず!)
清澄以外は眼中に無い衣
池田
(点差に胡床(あぐら)をかいてのうのうとしている君に、
目にものを見せてあげよう)

池田
(さっきあたしを殺さなかったことを
後悔させてやる!!)

池田
「リーチせずにはいられないな」
何この無駄にカッコいい台詞w

俺のこの牌が光って唸る!!
平和純全三色一盃口
(シャイニングフィンガーソード)
数え役満!!
32000点。
子の場合は、一回の和了りで稼げる最高点。
満貫<跳満<倍満<三倍満<数え役満となっている。

池田
「そろそろまぜろよ」
池田のスーパー名言炸裂。
ロギア系能力者とロロノア・ゾロ級の一般人に囲まれ、
ズタボロにされてきた池田。
長い長い不遇の時期を脱し、ついに池田覚醒。
絶対的弱者だと思っていた奴が活躍すると本当に格好良い。
池田いじめはこの展開の為にあったと言っても過言ではない……
まぁ依然風越は最下位なわけですが!

先輩が口をつけたペットボトルを抱き締める桃子
二位になったかじゅ。
天江との差は未だ89000。
かじゅ先輩は三年生なので秋の選抜には出られない。
この辺はかまぼこや竹井部長、福路キャプテンも同じこと。

桃子
「もし明後日の県予選で負けちゃったりしちゃったら、
私が先輩といる意味ってなくなっちゃうんすか?」

答えられなかったな……
それは卑怯なのか臆病なのか
年を食うと何をするにも卑怯になる。
不確定な未来について確定的な答えを出すことはできない。
あるいは、この問いにNOと答えるのは簡単だけど、
それは即ち負けを覚悟しているということにもなる。
勝負事においては、最初から負けを意識したら絶対に勝てない。
だから、答えられない。だから卑怯。
ってよく分からんな。
原作でも大して説明が無いから、どういう意味があるのか良く分からない。
結局答えは小林先生の頭の中にしかないのだろうね。
あっさり和了りました。
11600点、ついに衣から直撃を奪う。
衣神話崩壊の兆し……

加治木
「やはり私は卑怯者かもしれないな」
これは自虐なのか褒め言葉なのか……
卑怯が臆病の反対だとすれば褒め言葉ってことになるが……
両方とも自虐の可能性はあるね。
しかしこの自虐的な言い回しはいかにも大人っぽいと思いました。
衣
(清澄ばかり瞻(まば)っていたら…
連続で他家に和了られた――…)
(此は如何に、奴儕(やつばら)の貌(かお)に
絶念の色が聊(いささ)かもない…)
(拉(ひし)ぎ折ったはずの心が、
何かに繋ぎ止められている!!)
加治木ゆみは東横桃子、池田華菜は福路美穂子。
これが百合の絆の力ですね。
(清澄もあれから粛々としている
暗がりに鬼を繋ぐがごとく、か)
合宿でのことを思い出し、靴下を脱ぐ咲
ソックスオフ形態になる。

藤田
「今の清澄は快眠状態!!」
寝たら負けるやんけ。
まぁ、全国には寝ながら打つことで運気を呼び寄せる
睡眠麻雀の使い手がいるかもしれませんがw
衣
(靴下を脱いで手套を脱す…か?)

咲界の雀士にはそれぞれ固有の運気上昇法があります。
対局においては能力と同じか、それ以上に重要な要素となる。
片岡優希は「タコスを食べる」
染谷まこは「眼鏡を外す」
竹井久は「悪い待ちを選ぶ」
原村和は「エトペンを抱く」
福路美穂子は「右眼を開く」
妹尾佳織は「初心者である」
東横桃子は「一定時間が経過する」
井上純は「座禅を組む」
国広一は「鎖で手を拘束する」
龍門渕透華は「デジタルを捨てる」
天江衣は「満月の夜に近づく」
一回だけしか使えないものや、対局中持続するもの、
能力の発動条件となるものなど効果は様々。
だが宮永咲は今まで
この運気上昇法を使っていなかった!
正確には気づいていなかったというべきか。
宮永咲の運気上昇法こそが、
「靴下を脱ぐ」である。
今の咲は鞘を抜いた抜き身の刃!

咲
「おんなじかんじだよ!!」
伝家の宝刀を抜いた宮永咲!!
その闘牌は卓上をかき乱し、切り刻む!!
500・800。
宮永咲、まさかの安手和了り。
この点差で血迷ったか!?

「やすっ!?」
「あんな安手で先輩の親番が飛ばされるなんて、ひどいっす」
原作ではかまぼこさんの方がアップだったけどアニメでは逆。

透華
「私達を勝利に近づけるだけだというのに……」

井上
「点差に縛られていたら、衣の支配からは逃げられない。
もしかしたら、清澄の大将には
違うものが見えているのかもしれない」
一も透華もスタンダードなデジタル系、沢村智紀も恐らくはそうでしょう。
そんな龍門渕で、実は最も衣に近いタイプであるのが井上純。
流れを読む、
即ち計算では計れない高次の領域に
干渉する資質を持っている。
流れを読んで、相手の良い流れをを断ち切るのが井上純の戦闘スタイルだが、
それゆえに咲の不可解な打ち方に、自分と同じものを感じ取ったのだろう。

一
「清澄の子が衣以上に異常な打ち手だったら……」

嶺上開花
500・300
しかしこれまた安手。
確かに衣に和了られるよりはマシ……
高い手を狙えばその分リスクも大きい。
手の内を読まれて前半~後半の池田の二の舞にされる可能性もある。
でも安手で和了り続けてもどうせ負けてしまう。
残り少ない局数で点数を稼ぎたい
鶴賀、風越からすれば大迷惑。

池田
「あたしの最後の親番がそんなゴミ手で!」
親を飛ばされた池田の恨みは一層激しいことでしょう。
端からは清澄はもう諦めたようにしか見えない。

月は出ている…
力も充盈(じゅうえい)している…
点差も十分…
だが、なぜだ――
月に翳りを感じる

宮永さん――!

咲
(今、原村さんの声が聞こえたような……)
咲、ニュータイプ化
靴下脱いだだけでニュータイプ覚醒。
麻雀でニュータイプといえば
ムダヅモのハンス・ルーデルだったり。


咲の槓のお陰で池田に大チャンス到来!!
こんな希望に満ちた顔をした
池田を見たのはほンンンンッとに久しぶりです。

リーチだし!!
原作では見開き2ページ丸まる使った池田のリーチ。
何だかんだで原作者に愛されていることが分かります。

池田の牌から巨大な運気を感じ取る衣。
衣
「気息奄奄(きそくえんえん)としていたはずの
上家から感じる…
澎湃(ほうはい)たる気運!!」
瀕死の雑魚だったはずが、
いきなり巨大なオーラを放ち始めたようなもの。
今の池田はヤムチャではない!孫悟飯だ!!

池田
「はやくつもれよ」
声とか表情とか、原作よりウザさ三割増し。
催促するのはどんなゲームでもマナー違反ですよw
調子に乗る池田可愛いwww
マジンガーを鹵獲した後、
パイルダーに乗って遊ぶあしゅら男爵と同様の可愛らしさを感じた。

池田の牌がオーラを放っているw
しかし、衣にとっては驚異ではあっても脅威ではない。
衣には相手の運気を感じ取り、
危険牌を切らない能力があるのだから。
ゆえに直撃を受けることはほぼ皆無。
この常人を遙かに越えた運気感知能力こそ
衣の支配の本質と言えるかもしれない……

どこまでも調子に乗る池田。
獲物をいたぶっているつもりでいます。
お前はポーカーフェイスという言葉を知らないのかw

しかし、衣の切った牌で和了ったのは咲だった!!
やはり今回も3600点の安手。

池田、天国から地獄への急転直下!!
池田コントロール再び
池田の運気を上昇させることで自身の気配を隠し、
天江の支配から逃れた!!

池田
「一発ツモだったし!!」
自分のターンに回っていれば確実に和了れたのに……
こちらは原作の表情の方がより絶望的で好き。

これでまた池田は咲のせいでチャンスを潰された形になりました。
天江衣の能力は自身の降りかかる危険の全てを弾き返す。
それはさながら自律稼動するバリアシステムのようなもの。
相手に巨大な運気が発生すれば、それを自動的にシャットアウトする。
その精度は、藤田プロに麻雀を打っていないとまで言わしめるほど。
だが、それが危険と呼ぶに値しない安手ならば……
自律防御システムは反応しない。
だから、咲は三連続で和了ることができた。
これこそが天江衣の能力の死角である。
だがこれは弱点と呼べるほどのものではない。
どれだけ安手を和了ったところで、衣は圧倒的な点差をつけている。
本来ならば、恐れるには値しない……はず……
勝負は後二局を残すのみ!

池田
「何考えてんだよー!清澄―!!」
鶴賀、風越への嫌がらせとしか思えない安手連発。
お前らにくれてやる和了はねぇよってところかw
今までのはウォーミングアップ……?
変わらず不可解な打ち方をする咲。

今度は国士無双
「そろそろまぜろよ」以降、完全に場の運気を味方に付けた池田。
何か一生分のツキを使い尽くしているようだ。
しかし皮肉なことに、
この豪運が天江衣には有利に働いている。
運気が大きければ大きいほど、衣のガードはより完璧になるのだから。
ツイているのにツイていない、それが池田華菜!!
咲のポンがなければ、
衣が倍満を和了って南三局は終わっていた……

藤田
(衣、感覚に頼るな。
それはお前の感覚を超越する相手だ)


嶺上開花見逃しで、三連続カン……

衣
「奴の手は幽かで、
しかも張ってすらいなかったはず!!
それが一巡で……!」

部長四人衆
キャプテンはまた泣きそうですね。


嶺上開花・断ヤオ・対々・三暗刻・三槓子
8000オール
この面は完全に悪役のそれですw
2000点が24000点に化けた!!
超高速の進化!!
今までを見るに、安手には衣の支配が及ばないのは明らか。
だが安手では大きなダメージを与えることはできない。
ならば、安手を維持したまま衣の支配から逃れ、
一巡で役を進化させる!
極限まで殺意を押し殺し、
ギリギリまで近づいたところで爆発させ、一気に斬りかかるようなもの。
このスピードの前には自律防御システムも反応することすらできない!
見えざる脅威こそ真の脅威……
急激なる進化は、衣の感覚を超越する!
これが能力に頼り切った麻雀の限界ということだ。
衣
「衣の支配の及ばない淵底の向こう!!
王牌から牌を掠めていく敵!!」
龍門渕との差は約45000。
お前のは打ってるんじゃない、打たされてるんだ…
藤田プロの言葉が蘇る……
自信満々の咲。

咲
「麻雀部みんなで全国に行って、
お姉ちゃんと仲直りして、
また家族一緒に暮らすんだ」
すっかり忘れていたけど、
咲が姉さんに勝ちたい理由って仲直りする為だったのよね。

しかし衣にとっては家族とはブロックワードであり……
池田、加治木、咲と三人それぞれの反撃を描いた回。
池田の「そろそろまぜろよ」は燃える。
咲の高速進化にはああいう手もあったのかと感心させられたわ。
まぁすごく面白いんだけど一番気になるのは
原作のストックをほぼ使い果たしてしまったこと。
6巻収録分も後2話だぜ……最新号を含めて後3話。
来週でさえストックが足りなくなる可能性大!
別の意味でハラハラするよ……
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